加古川の小麦で地元に愛されるパンの地産地消を実現 コーヒーやワインに合うパンを揃えた【PANTOAAU(パントアーウ)】は 持続可能なサスティナブルなパン屋さん(兵庫県・加古川市)


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兵庫県加古川のパン屋として1947年創業のニシカワ食品の直営店

テレビのチョコレートパンランキングで全国1位になった「ニシカワ食品」。
ニシカワパンは、加古川の学校給食にも採用され関西では誰もが知っている老舗です。その直営店がJR加古川駅前にオープン。ガラス張りのイートインスペースがある清潔感のある店内にはモーニングから夜まで地元のパン好きの方が訪れます。
そのネーミングはなんと「パントアーウ」。実は、これはオーナーである西川氏が「パンとヒトが出会う」。「パンと小麦が出会う」。そして「パンとコーヒーが合う」。「パンとワインが合う」という気持ちを込めて命名したブランドだそう。店に入ってみると定番の食パンやライ麦パンだけでなく、甘いパンや総菜パンなどその種類の豊富さに圧倒されます。

加古川の小麦と加古川の水でつくる食パンは絶品

副社長である西川氏がこのパン屋さんをオープンさせたのは70年以上パンを作れたのも地元の方が愛してくれたから、その感謝の気持ちを伝えたいからだと語ります。
『地元の美味しい小麦と美味しい水を使って毎日食べられる食パンの開発を進めてきました。開発には長い時間がかかりましたが、自信作ができあがりました。「パントアーウ食パン」は加古川産の小麦「ゆめちから」と兵庫県産の小麦「せときらら」をブレンドして加古川の美味しい水で仕上げています。スタッフもほぼ地元加古川のスタッフです。輸入品で作るパンではなくてこれからの時代のパンは地産地消であるべきと考えお店のコンセプトに加えました』と笑顔で語っています。

ご自身も朝は、このパンのトーストを食べておられます。コーヒーによく合うし何度食べても飽きない美味しさに自信を持たれています。

ハード系のおつまみパンとワイン。夕方からはパン屋飲み

夜はワインに合うハード系のおつまみパンを食べるのが楽しみという西川氏。パン屋さんのイートインなのにワインも楽しめます。ワインを選ぶ基準もパンに合うかどうか。西川氏は「毎日作っているパンを全部食べて頂き、全部お買い上げいただくことがお客様と自分たちにとって一番よいこと。持続可能なサスティナブル経営の基本だと考えています。
例えば日替わりのおつまみパンは種類も豊富にして具もたくさん載せています。サンドイッチやバーガーも同様で、ハムなどの具材をたくさん入れてボリュームと満足度を出しています。今日作ったパンを今日食べきって頂くことでこの価格を実現できています。デニッシュパンやあんパンにも中身がぎっしり。ケチらないことがうちの特徴です」と語っています。

パンによく合うコーヒーと紅茶、ワインを厳選

西川氏はこの店はパンに合うがコンセプトなので、ドリンクには最高のものを用意したと語っています。地元のロースターに依頼したコーヒー豆や紅茶にもこだわったそうです。例えば紅茶ならば最高級マルコポーロを使ったポットサービスをご用意しています。またドリンクはたっぷり飲んでほしいから大きなグラスを採用。キッズドリンクはなんと100円代。毎日立ち寄れる価格設定になっています。

棚が低いキッズコーナーを展開

パンを前にウキウキ・ワクワクする子どもの笑顔を見て、作ったのが「キッズコーナー」。棚を低くして、サイズの小さなトングを持って子どもが自分で選べるようになっています。季節のパンを自分で選んで自分専用の紙袋に入れて満足そうに帰る子ども連れを見るとここを作ってよかったとしみじみ幸せな気持ちになるそう。西川氏は「うちのパンは全てサイズを小さめにしてきました。なぜならば毎日食べるものだからいろいろな種類を食べてほしいと考えているからです。子どもの時からパンの美味しさだけでなくパン屋さんに来る楽しみを感じてほしいと思いコーナーを作りました。今では遠くから親子連れの方がやってきてくれます」と語ってくれました。
訪れたときはハロウィン仕様の期間限定パンが並んでいました。

地元とともにサスティナブルなパン屋を目指す。そして全国に

圧倒されるほどのパンの種類と価格。食パンや基本のバケットやライ麦パン、総菜パン、おつまみパン、そしてデサートパンやドーナツも。リーズナブルな価格でパンを提供するために、パン屋さんとパン屋さんを愛するファンが共同で持続可能なサスティナブル消費を実現しています。地元の食材を使った焼きたてのパンをその日のうちに食べきる。当たり前のことを西川氏が語るととても新鮮に感じました。
市販用のニシカワパンの一部は首都圏でも買えます。早く全国に拡がってほしい街のパン屋さんです。

SHOP INFORMATION
【店名】PANTOAAU (パントアーウ)
【住所】兵庫県加古川市加古川町篠原21-8-121 カピル21専門店街1階
【電話番号】079-497-5515
【営業時間】9:00~19:00 カフェ:9:00~19:00(ラストオーダー:18:00)
【定休日】不定休

※写真の商品の種類、価格は、2023年10月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。


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この記事を書いた人

パンめぐ編集長 さん