オーストリアパンジャーニー① バッファウ渓谷の小さな村デュルンシュタインで見つけた1780年創業のパン屋さん【Backerei Schmidl(ベッカライシュミードル)】(オーストリア)


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Bread Journey(パンジャーニー)オーストリア編 ①

成田発オーストリア航空の直行便で13時間の空の旅。
首都ウィーンに到着。

ならば薄手のコートを羽織る位、初秋を迎えるオーストリアも、日本同様、残暑厳しき折。 ウィーンから北西90㎞。バッハウ渓谷にある小さな村“デュルンシュタイン“にて、初の海外パン旅へ。
中世の趣がある石造りの街並み、ドナウの真珠と呼ばれる景色には、青い空と白の教会の塔「聖堂参事会修道院」が映える。小高い丘の上には廃墟のお城「クエリンガー城」からは絶景が見下ろせる。 城壁跡の石造りのドームをくぐると可愛らしいショップが立ち並ぶ。あんずジャムが名物。 ハウプト通りの石畳の坂の途中にお目当てのパン屋さんが見える。 「BACKEREI SCHMIDL」ウィンドーボックスには満開のピンクのゼラニウム。 創業1780年のこちらの名物は1905年から製造している。「オリジナルバァッハウアーラーベル(Original Wachauer Laberl)」という手作りの丸いセンメルに近いプレーンパンである。
裏面に堂々と「S」の刻印がされたオリジナルパンは、1.1ユーロ(日本円約176円)。デュルンシュタイン村の上質な材料のみを使用し、近隣ホテルやレストランにも卸しているという。

日本のオーストリア大使館にも冷凍直送している程、評価されているパンとのこと。名物のパンはショーウィンドーにも飾られている。店内に入ると、すぐにパン。ハード系のパンが並び、デ二ュシュはちょこっと。スイーツや焼き菓子も充実。
併設のカフェでコーヒーと共にゆっくりと味わうこともできる。 晴天に恵まれた休日。

自転車でツーリングを楽しむ現地の人々が名物パン「ヴァッハウアーラーベル」やジェラートを買い求める姿も。

[購入したパン]
■Original Wachauer Laberl(オリジナルヴァッハウアーラーベル)1.1ユーロ
(日本円約176円)

外側パリッと、中身はもっちり。程良い塩加減で、粉の香りも上品。何もつけなくても、そのままで十分おいしい。最高だ。

■Kaisersomme(カイザーセンメル)0.47ユーロ!(日本円約75円)
“カイザー”はドイツ語で皇帝を意味する。焼きたてなのか、クラストがクリスピーで軽い食感。そして、このお値段!!正にお値段以上。

■Salzstanger(ザルシュツタンゲン)1.10ユーロ(日本円約176円)カイザーセンメルと同じ生地。細長い棒状成形。トッピングは岩塩とシンプル。
翌日いただいたが、老化せず滋味深い味わいに。

滞在時間が短く併設のカフェには入ることができなかったのが心残り…
オリジナルヴァッハウアーラーベルは一度、食べてみる価値あるオーストリアパン。

お時間のない方も、テイクアウトしてハウプト通りを散策しながら食べていただきたいパンです。

SHOP INFORMATION
【店名】Backerei Schmidl(ベッカライシュミードル)
【住所】Durnstein21A-3601 Durnstein AT-BIO-401,Austria
【電話】02711 224
【営業時間】月~土:7:00-17:00. 日:8:00-17:00
【定休日】不定休(季節による)

※写真の商品の種類、価格は、2023年9月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。


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この記事を書いた人

小島樹子

小島樹子 さん

365日毎日パン。パンの沼に棲息。パンのためならどこまでも。手捏ねでのパン作りとパン旅で日々の主食であるパンを調達。パンを通して食と健康を考える。 JPCAパンコーディネーター、パンシェルジュマスター(1級)取得。ワンランク上のパン教室銀のスプーンで、パンと料理を学ぶ。新麦コレクション賛助会員