ドイツの揚げパン・クラプフェンが日本の食材と融合したらここまで美味しくなるなんて!【Japan Bakery「Bakerys Kitchen ohana×嵐山 熊彦」】(東京都・中央区)


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2023年6月29日、東京駅八重洲地下街「ヤエチカ」にオープンした
『Japan Bakery 「Bakerys Kitchen ohana(ベーカリーズキッチン オハナ)×嵐山 熊彦」』。
京料理の技法と日本の食材を取り入れたベーカリーです。

JR各線「東京駅」八重洲地下中央口直結と好アクセス。
改札を出ると「東京駅一番街」という地下街があるのでそこを通過。ひたすらまっすぐ進むと「八重洲地下街(ヤエチカ)」になります。

突き当りまで進むと右手に「Standard Products」という雑貨屋が見えてくるのでここを右折。

少し進むと右手にお目当ての『Japan Bakery』があります。
6月のオープン前日の内覧会にご招待いただき食べたパン達がとても美味しかったので7月末に再訪しました♪

京料理の技法と日本の食材を取り入れたパンとは?

埼玉に本店があり関東地方を中心に約20店舗を展開する「ベーカリーズキッチン オハナ」と
京都「たん熊北店」の姉妹店として嵐山の地で創業、五感に訴える料理を提供し続ける「嵐山 熊彦」が
タッグを組んで、日本(和)を存分に感じられるパンを提供しています。

ラインナップはこのような感じ。


サンドイッチやタルティーヌ、カレーパンなど惣菜系が充実!
近隣で働く人のお昼ご飯や、東京に遊びに来た人が小腹を満たしたいときにも使えそう。

こだわりのきな粉や黒豆、宇治抹茶を使った菓子パンなどは目にも鮮やかで手に取りたくなりますよね。

そんななか、私の一押しはこちら!

◆丹波黒豆クラプフェン
クラプフェンとはドイツの揚げパンで、断面はシュー皮のよう。

一口目から驚くほどのふんわりしっとりさ。
高加水でむっちりとして瑞々しく、口どけがとてもいい!
“飲めるパンだ!”と思わず口に出してしまうほど。

黒豆を35%も使用、ほんのり甘く炊いてあります。
そこに上品な甘さのきな粉砂糖がたっぷりまぶされています。

使われているきな粉は、京都で120年以上続く「美濃与」 のもの。
製菓原材料を主とする商いをされていて、特にきな粉は要望に応じたものを製造するというこだわり。

そのきな粉の美味しさを存分に味わえるよう、きな粉の小袋がついてきます。
揚げパンなど時間が経つとどうしてもきな粉がぺったりとしますが、好きなだけ追いきな粉して豆の香ばしさと甘みを感じてください。

元々クラプフェンが好きでパン屋で見つけると食べていましたが、こちらのは圧倒的な口どけの良さときな粉の香ばしさが印象に残る美味しさなので、ぜひ食べてみてほしいです!
◆嵐山カレーパン
手に持つとずしっと重い。

「嵐山 熊彦」直伝の調理法で仕上げたフィリングは、
茄子の煮浸し(煮浸しの水分をコントロールするのは大変だったそう)、小芋、筍も入っています。

茄子の煮浸しはとろとろでクリームソースのよう!!
小芋は舌でつぶれるやわらかさ。
筍はシャッキリ、人参はやわらか。

微かにトマトの酸味?カレー粉の香りも。辛くはないです。
中身がさらりとしているからか、揚げているのに食後感があっさりとして美味しいです。

今まで食べたことのない味わいにクラプフェン同様リピート買い決定です!

◆宇治抹茶と丹波黒豆食パン
翌日でもふんわり。
クラストも歯切れよく、耳が気になる人も食べやすいです。

生地に甘みはなく、お濃茶のような抹茶の風味が口に広がります。
そこにやわらかく炊いた黒豆の優しい甘さが加わりなんとも上品な美味しさ。

表面に焼き目がつくくらいトーストしてもしっかり抹茶の香りが残る!
抹茶系のパンはトーストすると香りが飛びがちと感じていたので、商品化するまでのご苦労を感じられます。

カリッサクほわ。
焼くと生の時よりも小麦の味を感じ、黒豆の甘みも少しはっきりとして、生でも焼いても美味しい。

トーストしてバニラアイスやキャラメルアイスをのせても美味しいと思います。

◆焼きしめ鯖とポテサラのチャバタサンド
加水率の高いパンでクラムふわもちっ。
このサンドは和の素材を受け止めるためにお米にも似たもっちり感が合うとお店の方がおっしゃっていたのでリベイクしない方がいいと思います(私は少し焼いたためにもっちりさが弱まってしまったので)。

他店の鯖サンドは塩鯖を焼いて使っていることが多いように思いますが、こちらのお店ではしめ鯖を焼いて使っています。

嵐山熊彦代表の栗栖氏が、トルコに行ってサバサンドを食べた時に「単調だなあ」と感じ、しめ鯖を焼くことで旨みが濃くなると考えて出来上がった商品です。

ポテトサラダには柴漬けを混ぜ込みほんのりピンク色。カリッとした食感も。

しめ鯖は焼くことで酸味も飛び、旨みが凝縮。
その濃い旨みをポテサラが包み込んでまろやかにしてくれています。
これも美味しかった!

◆さくら塩パン
ohanaで人気の塩パン生地に桜を練り込んでいるのでほんのり生地も色づいて桜の風味を感じます。

カットしたらこし餡が!
勝手に何も入ってないと思っていたので嬉しいサプライズ(笑)。
桜の塩漬けとけしの実、ほんの少しのお塩もあしらわれて。

控えめな甘さのこし餡と塩パンのバターの塩気、桜の華やかな風味が鼻から抜けていきます。

そのまま食べると少しむぎゅっとした引きがありますが硬くはないです。
塩パンが人気というのがわかる、また食べたくなる美味しさです。


他にも、鶏の西京焼きや鯖の味噌煮など甘口の西京白みそを使っていたり、赤かぶ漬けを使ったサンドイッチなど発酵食品を意識して使っているそうです。


お店の向かい側にある複合施設「ヤンマー東京」の地下1階にはフリースペースがあり、買ったパンをここで食べることも可能です。
さらに、ヤンマー東京ビルの中を進むと今年3月にオープンした東京ミッドタウン八重洲にもつながっているので、話題のスポットも同時に楽しめます。

進化し続ける東京駅地下街「ヤエチカ」にできた『Japan Bakery「Bakerys Kitchen ohana×嵐山 熊彦」』。
珍しくて美味しいパンにきっと出会えることでしょう。

SHOP INFORMATION
【店名】Japan Bakery「Bakerys Kitchen ohana×嵐山 熊彦」
【住所】東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 地下1階
【電話番号】03-6281-8876

【営業時間】10:00~20:00
【定休日】無休

※写真の商品の種類、価格は、2023年7月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。


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パン屋さんのご紹介

Japan Bakery「Bakerys Kitchen ohana×嵐山 熊彦」
東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 地下1階
電話番
03-6281-8876
営業日
【営業時間】10:00~20:00
【定休日】無休

おすすめパン

丹波黒豆クラプフェン
嵐山カレーパン
焼しめ鯖とポテサラのチャバタサンド

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。