名店で13年修業、満を持して開いたお店は滋味深く優しい顔つきのパンが並ぶ【まつたかパン】(埼玉県・和光市)


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池袋駅から東武東上線や地下鉄有楽町線&副都心線で15~20分の和光市駅。
ベッドタウンとして人気の出ている街ですが、個人で営業しているパン屋がほとんどありません。

そんな街に待望のお店「まつたかパン」が7月6日にオープン!!

和光市駅から徒歩5分。
和光郵便局の側に「鈴森village」という環境共生型デザイナーズマンションが2023年2月に完成。
その一角に「まつたかパン」はあります。

右奥に見える建物が和光郵便局


コンクリート打ちっぱなしの壁面に茶色のファサード、店名がはっきり書かれた立て看板。
大きなガラス張りなので中の様子も見え、初めてでも入りやすい雰囲気です。


店内は無垢材を使い、真っ白な暖簾がすがすがしい。
「いらっしゃ~い」と迎えてくれそうな雰囲気が暖簾にはありますね。

平日10時半のラインナップはこのような感じ。

お昼前までに全種類を焼き上げ、売り切れ次第閉店となります。

まつたかパンってどんなお店?

松鷹俊大さんと奥様のともみさんの二人三脚で営まれています。
松鷹シェフは吉祥寺の名店「ダンディゾン」で13年修業。
国産素材を使い、体に優しいパンを提供するお店で培った技術にお二人の想いを込めてオープンされました。

目指すのは、
◎地域に根差したパン
◎シンプルで滋味深いパン


使用する素材は体に優しく安全なものを。
・国産小麦、国産ライ麦(ダンディゾンの頃から使っている北海道「庄司農場」のもの)

・ドライフルーツはオーガニック

・ベーコンやカレーパンに使う豚肉は岐阜県恵那市「山のハム工房GOBAR(ゴーバル)」のもの
※科学調味料・保存料・発色剤など不使用

・栃木県「アオヤギ製粉」の有機ユメカオリの玄麦をお店にある小さな電動石臼で粗めに挽いた全粒粉を全粒粉スコーンに使用
→ゆくゆくは色々なパンに使って行きたいそうです

・カレーパンのフィリングなどに使う野菜は、和光市のお隣の朝霞市で農家をしているともみさんのご実家のもので地産地消も推進

美味しいパンを実食!


◆クロワッサン
この美しい断面からもわかるように、外はサクッ、中はふんわり&しっとり、端はパリッじゅわ~。
小麦の香ばしさ、バターの甘みがしっかりと感じられます。
軽やかな食感とバターのリッチさが同居する美味しさ。


◆カンパーニュ
キタノカオリとライ麦を使用。
クラムはぺたぺたと指に吸い付くほどの高加水で、むにゅふしゅ。甘みを感じます。
クラストは歯切れよくソフトでとても食べやすい。塩味?旨み?味が濃い!
ライ麦の香りはするけれど酸味はなく、全粒粉の粒感も良き。

カンパーニュは酸味があったり硬そうで今まで手が出せなかった方、
まつたかパンさんのはとても食べやすいのでぜひ試してみてください。
スープやシチューと一緒に、バターを塗ってハムやチーズをのせてオープンサンドになどアレンジの幅も広いと思います。


◆ドライフルーツとナッツ
断面から爽やかな柚子の香り。
カシューナッツのコリリという食感、クランベリーの甘酸っぱさ、
ゆずピールのほろ苦さ、クルミのコク、オーガニックサンマスカットレーズンの愛らしい甘み。
最後に生地の美味しさが鼻腔を抜けて全体をまとめあげています。

食べる手が止まらず半分一気に食べてしまいました。
ハード系に見えますが引きは弱くソフト食感で食べやすいです。


◆カカオ
有機カカオパウダー入りの生地にチョコレートとカカオニブ。
むにむにと加水率高めの弾力。
チョコが赤ワインのようなビター寄りの味、生地はふしゅ~と溶けるようなソフト食感。
時折顔を覗かせるカカオニブもガリガリではなくやわらかめ。

大人も満足できるチョコパン。


◆バゲット
キタノカオリ使用。
クラムから甘い小麦の香り。
薄いクラストはむぎぎと引きがある。クラムはむちっと適度な水分&塩味。

噛み締めていると煎餅のような香ばしい味が口の中に広がるのは、しっかりと焼き色をつけているから。
後から甘みが追いかけてくる。

リベイクすると、クラストはカリリポリリと軽やかな小気味いい音を立てる。
香ばしさと塩味が増したように感じます。
クラムはむにむにとして少しとろける。
カルピス無塩バターを塗るとものすごく美味しい!シンプルなサンドイッチにしても良さそうです。

実は、私の実家が近くにあり、私より先に母がまつたかパンさんでリピート購入していて、この日も一緒に食べたパンがあります。

“お食事パン”という砂糖、乳製品不使用、オリーブオイルのあっさりとしたパンは、軽くトーストするとサクサクの歯切れの良さ。
小麦の甘みも感じられて、焼かなくてもふんわふわで美味しい。

“ドライトマト”というセミドライトマトのオイル漬けを生地に練りこんだパンは、トマトの酸味と旨みがギュッと詰まってとても美味しかったです。

“カレーパン”はGOBARの粗めの豚挽き肉を使用。脂身が美味しくてスッと体に入ってくるんですと松鷹シェフが教えてくださいました。
胃に負担がかからないよう焼きカレーパンにしたので、母いわくさっぱりとして夏でも食べたくなるそうです。

これから松鷹ご夫妻がやっていきたいこととは

閉店後のお店に突然伺ったにもかかわらず、手を止めて笑顔でお話を聞かせてくださいました。

奥様は料理業界にいらしたので、カレーパンのフィリングやスコーンなどの焼き菓子を現在は担当。
店内右手のスペースに冷蔵ケースを置いて、ゆくゆくはサンドイッチなども作りたいですと。
美味しいパンをベースにしたサンドイッチ、絶対美味しいですよね!

シェフは自家製酵母のルヴァンでパンを焼きたい、と。
より奥深い味のパンが生み出されることでしょうね。

すでに常連のお客様がついているまつたかパンさん。
進化していくパンが楽しみで、実家に帰る頻度が増えそうです(笑)


お店のある鈴森ヴィレッジがとても素敵なので、ふらりと歩いてみてくださいね。

SHOP INFORMATION
【店名】まつたかパン
【住所】埼玉県和光市本町13-40 鈴森village 111
【営業時間】9:00~17:00(売り切れ次第終了)
【定休日】 火・水

※写真の商品の種類、価格は、2023年8月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。

 


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パン屋さんのご紹介

まつたかパン
埼玉県和光市本町13-40 鈴森village 111
営業日
【営業時間】9:00~17:00(売り切れ次第終了)

【定休日】 火・水
Instagram
https://www.instagram.com/matsutakapan/

おすすめパン

ドライフルーツとナッツ
カカオ
バゲット

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。