週末のみオープン。厚木の自然の中で、美味しいパンと優しい空気をいただきます。「NoPell」


今回も横浜そごう「ご当地小麦パン祭り」で出会った忘れられないパンの味を求めて、神奈川県厚木市までドライブ。田んぼや林が残る道を通るので同じ神奈川県内に住んでいながらちょっとした旅行気分です♪お店に近くなるとこのような看板が現れるので表示に従って進むと無事到着。

ご自宅の敷地内に建てられたパン屋「NoPell(ノペル)」さん。土日のみ、お昼12時からと営業時間が短いため、開店直後は駐車場に車が溢れるのをご家族の方が笑顔で交通整理なさっていて、この場所からすでに温かい空気感が漂っています。

Xmasの飾りつけのある入口から店内へ。

店内左手にパンが可愛らしく整列。私が伺ったのが13時だったのですでに売り切れているパンも。皆さんお昼ご飯に食べるパンを求めて12時に伺うのかもしれませんね。欲しいパンがある方は開店直後の訪問をお薦めしますが、13時過ぎのほうが店内が落ち着いているので、シェフとお話ししながら好みのパンをゆっくり選べます。

層の美しさを見ただけで美味しいことがわかるクロワッサンやデニッシュ。

めんたいフランスやクロックムッシュなどの惣菜系からコーヒーロールやクリームパンなどの甘い系も揃ってます。

入口に近いほうに食パンや、神奈川県産小麦及びご当地小麦の製粉プラントである「ミルパワージャパン」の小麦を使ったハード系のパンが並んでいます。

HPを拝見して気になっていた“プノス”。通販で購入できる商品で、プノスとは北欧の言葉で『編み込む』という意味があるそうです。

店内にはシェフのお父様が育てた大根や里芋、レモンが販売されていて、今夜の豚汁に入れようと里芋買って帰りました♪神奈川県産・横浜市内産の果物や野菜を使ったものを中心に新鮮な農産物を添加物を一切使わずに仕上げた「旅するコンフィチュール」さんの商品も壁に並んでいます。

購入したパン達。右上から時計回りに“クロワッサン”、“初生卵のクリームパン”、“キャラメルバナーヌ”、“NoPellカンパーニュ”。

クロワッサン。一番人気だそうです。よつ葉バター使用。紙袋から取り出すときに層が剥がれてしまったほどサクサク、ハラハラほどけていく軽さ。中はふわっ。甘みはほとんどなく手がべたつくこともない軽いクロワッサンです。この軽さなら毎日食べられそう♪翌日の朝食用に購入されるお客様がいるのもわかります。

初生卵のクリームパン。平飼い有精卵使用。雛が鶏に成長して初めて産む卵を初生卵と言い、昔から栄養価が高いと言われているそうです。ノペルさんの近くの養鶏場では年に3回ほど鶏の入れ替えがあるのでそのタイミングでしか入手できない貴重な卵を使ったクリームパンです。お味は卵の臭みがなくスッキリしています。クリームの甘さもちょうどよく、生地は外をしっかり焼いてサクッと仕上げ、内側は軽め。主人と半分こしてペロッと完食。食べた後の口の中に優しい甘さが長く余韻として残っているのに驚きました。幸せな気分が続く感じです。

帰り際に追加で購入したキャラメルバナーヌ。ミルパワージャパンで製粉した粉を使用した“マカダミアホワイトチョコ”パンを上下にカットして土台に使用。ややひきのある生地にマカダミアナッツがカリッ、ホワイトチョコがザクッと大きめサイズで入っていて、パン自体がすごく美味しいです。そこに松村シェフが炊いたキャラメルをスライスバナナと合わせた甘い香りがまず鼻に届き、キャラメルがパンに沁み込んだ部分はなんとも言えない旨さ!!(あえて美味しさとは言いません(笑))。この組み合わせすごいです。次回売ってたらまた買います!お店で炊くキャラメルは甘さがスッキリして香ばしさが際立ちますね。

NoPellカンパーニュ。袋を開けて香りを嗅いだときにザワザワと身震いが。他のお店のパンでも数回ありましたが、作り手の想いが特に強く伝わってくるとき(私の感覚と反応するとき)に起こる現象です(笑)。カンパーニュ特有のライ麦の爽やかな香り。クラストはやわらかくクラムはむっちり。口の中で甘みが増していき、滑らかに溶けてゆく。トーストすると焼き芋のような甘い香りに変化し、クラムはカリッと香ばしくなる。シェフからは「酸味を抑えて小麦の味わいをメインに、コクが出るような独自の製法でお作りしています。あの生地にはミルパワージャパンの本杉さんの粉でなければ表現できないものがあります」と。普段の私なら甘いパンで食事を締めくくるのに、このカンパーニュは「最後はこれで締めたい!ずっと食べていられる」と思わせるものがあります。穏やかな気持ちになれるパンなのです。これもリピート決定。

“プノス”のハーフサイズと断面。わかりやすく言うとメープルとくるみを使ったデニッシュパンですが、材料にもこだわり製法は手が込んでいます。通販では冷凍で送られてくるので食べ方が『冷やして』『そのまま』『温めて』の3通りあるそうです。私はお店で買ったので『そのまま』でまず食べました。しっとり生地にメープルの甘さを感じます。これはこれで美味しいのですがトースターで軽く温めた状態が私は悶絶でした。外がサクサクとして、これぞデニッシュ!というすごくいい音を立てます。そこにバターの香りがほわーっと広がり、くるみのカリッという食感がいいアクセントに。お店で焼きたてのデニッシュを買えなくても自宅でそれが味わえるってすごいなあ。厚木に来ることが出来ないお客様は通販できる“プノス”でぜひ焼きたての感覚を楽しんでいただきたいです。

NoPellノペルというお店の雰囲気を感じてもらうには松村シェフの笑顔を載せるのが一番!と撮影に応じていただきました。ゆっくりとした時間の過ごし方を提供する1つの方法としてパンを作り販売なさっています。ノペルのパンを食べて感じたのは、食べた味と食べた人の心に優しく余韻が染みわたることです。お店にいらしたら日々の忙しさを忘れてゆっくり会話を楽しみながらパンを選び、気候のいいときには草花に囲まれたガーデンで美味しいパンを食べて優しい気持ちになっていってください。

12月初めはまだ紅葉が少し残っていたお店の外のガーデン。イスとテーブル、ベンチなどがあるのでパンを食べることができます。

車が敷地内で渋滞することもあるので、庭を通ってロータリーをぐるっと回って帰ってくださいね。手づくりのあったかい雰囲気がそこかしこから伝わる素敵なお店でした。


この記事に関連するキーワード

パン屋さんのご紹介

おすすめパン

NoPellカンパーニュ(ハーフ)250円
プノス(ハーフ)600円

一覧へ

この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。