北海道産の希少な小麦「キタノカオリ」の生産者を応援しよう!


パン屋が愛する小麦「キタノカオリ」を応援するクラウドファンディングがスタート!

みなさま『キタノカオリ」って聞いたことありますか?

パン屋さんで目にしたことがあるかと思われますが・・・「キタノカオリ」は数々の有名パン屋さんも使いたがる貴重な小麦です!

“年々栽培面積も収穫量も減少してきている北海道産パン用小麦「キタノカオリ」が安定した収穫ができるように生産者を応援したい。”という思いから、帯広にある株式会社山本忠信商店の佐藤修氏が、キタノカオリの生産者を応援するクラウドファンディングを立ち上げました。

キタノカオリは栽培において、収穫期前の降雨による穂発芽のリスクがあります。

これを軽減するために使用する”ワックス剤”を提供するための資金を集めたいとというのが今回ご紹介するプロジェクトです。

今回「キタノカオリ」を使ったパンが大好きな私としても、応援したくて賛同いたしました。募集期間は630日までとなっておりますので、皆様よろしくお願いいたします。

人気店が支持する小麦「キタノカオリ」って?

「キタノカオリ」は北海道の「ホロシリコムギ」とハンガリーの「GK-Szemes」という小麦を掛け合わせて作られた小麦です。

その歴史はまだ浅く、発売されたのは2003年だそうです。

キタノカオリといえば粉の色が黄色味がかった色が見た目の特徴です。人呼んで「奇跡の小麦」。誰もが食べてもまず感じるのは、もちもち感とバターに似た甘い香りで、後味はご飯のよう。

水をたくさん吸う性質があり、しっとりもちもちに仕上がるのが特徴です。

しかし、栽培に関して難点があります。

実は農家さん泣かせで、実りの時季に、ひと雨、ふた雨くれば、もう商品価値がなくなるほど、栽培がむずかしい。雨に弱い小麦なのです。
徐々に栽培面積が減っていて、このままいくと、いつか作られなくなるかも、とパン屋さんたちは心配しています。

今回のクラウドファンディングは、この”雨”からキタノカオリを守るための「ワックス剤」のための資金を集めることを目標としています。

キタノカオリについての説明やクラウドファンディングに至った経緯などは、クラウドファンディングプロジェクトページをご覧ください。

カンブリア宮殿にご出演された、十勝産小麦100%でパンを焼く「株式会社満寿屋商店」さんもキタノカオリのことを語っています。

#キタノカオリに恋してる

この小麦がなくなるかもしれないことを知ってもらおうと、〈ヒヨリブロート〉の塚本久美さんが立てたハッシュタグは、大きな反響を呼んでます。

私もハッシュタグをつけて投稿してるひとりです。

塚本さんはこうコメントを語ります。

「農家さんに『最高の小麦をありがとう』の気持ちを伝えたいのです。そして、皆さんにこのおいしさを知ってもらいたい」

「キタノカオリ」を80%使用した、〈ヒヨリブロート〉の食パンは私も食べたことがありますが、お米に似た和の麦のフレーバーと酵母が織りなす香りは、日本酒を思わせます。

nichinichiさんで見つけた「オヤコノキズナ」

このパンは先日新百合ヶ丘にある『ニチニチ』さんで人気の食パンです。

可愛いかたちの食パンは?
『オヤコノキズナ』
この食パンはキタノカオリとゆめちからという小麦からできています。

なぜ、『オヤコノキズナ』というと親子の絆と、いう名前かと言うと、
”キタノカオリ”の子供、つまり、キタノカオリと別の小麦を掛け合わせてできたのが”ゆめちから”という小麦だからなんです。
ちょっとマニアックですが・・・・。

『お母さんのピンチを子供が救った。』
ここのストーリーを名前にした川島シェフの想いが素晴らしい。
味や食感もかなり、キタノカオリ食パンに近く、もっちり感が幸せを呼びます。

美味しいものは大切に食べて応援したい!

キタノカオリのパンが食べれなくなると思うと、なんか悲しくなります。

農家さん泣かせなのも理解できますが、やはり美味しいものは大事に食べたいですね。

皆様一緒に応援しましょう!


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この記事を書いた人

大谷 りえ子

大谷 りえ子 さん

ハードパン愛好家。おいしいパンと魅力ある作り手との出会いを求めてパンのある場所どこへでも。訪れたパン屋は国内外で1500軒。シェフの熱意がこもった美しいバゲットやカンパーニュが好きです。国産小麦に興味あり。パン屋さんを巡る旅メディア『パンめぐ』めぐリスト、TV出演も。 https://peraichi.com/landing_pages/view/otanirieko

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