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「麦踏み塾」イベント、人生初の“麦刈り体験”は最高に楽しかった!

2019年06月13日

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神奈川県で小麦を栽培する農家さんと、石臼製粉プラント「ミルパワージャパン」さん、そして その湘南小麦を使うパン屋さん達が2013年に始めた食育イベントである「麦踏み塾」が主催する“麦刈り体験”に参加してきました。
場所は小田急線「伊勢原」駅からバスで10分ほどの大田公民館。小麦畑もその近くにあります。
パンは食べる専門の私ですが、湘南小麦の美味しさに魅了されてからは、「ミルパワージャパン」創麦師であり「麦踏み塾」代表である本杉正和さんが関係している小麦についての勉強会にできるだけ参加しよう!と、先月の東京農大での「三麦三様」に続いてこちらへ。本杉さんは伊勢原市にある有名な「ムール ア・ラ ムール」のシェフでもいらっしゃるので、この日もイベント用のパンを焼いて下さった後、イベントに駆けつけてくださいました。

「麦踏み塾」事務局長の田雑峯一さんの進行で、小麦の歴史から自給率の話(2017年は小麦の国内生産量907千トン、うち神奈川県は97トンで41位。伊勢原市は県内3位で14トン)、国産小麦ではまったく賄えない需要に対して輸入小麦の輸送時間の長さからカビなど品質劣化を防ぐために使用されている農薬のこと(ポストハーベスト)などを教わりました。輸入先はアメリカ、カナダ、オーストラリアが主ですが、袋や箱に詰めず船倉にそのまま積み込むバラ積み船での輸送のため温度湿度管理ができておらず、品質が落ちないようにするために大量の農薬を使うので、パンという製品化した状態での残留農薬検査でも農薬が検出されるそうです。そういったリスクを避けるためにも国産小麦の生産や消費が増えていく必要がある、とわかりやすく説明してくださいました。

話をお聞きした後は外の小麦畑へ移動。
お天気も晴れて爽やかな風が吹き抜ける中、黄金色に輝く小麦を鎌で刈っていきます。このシャンパンゴールドのような美しい小麦は農林61号。

こちらは南部小麦。一般的な小麦より茶色くて粒も大きく力強さを感じます。また、のげが少ないのも特徴。※「のげ」とは麦の穂についているひげのようなもので、硬く長さもあるのは鳥に啄まれるのを防ぐ役目をしているから。ただし農家さんにとっては怪我をしやすく扱いにくいため、のげが少ない品種に改良していっているそうです。国産小麦を作る農家さんを増やすためにも育てやすい品種を開発することも重要、とのこと。生産者さんや現場にいる方に話を聞くことで、どれだけ苦労を重ねて小麦が育ち、製粉され、パンとなって食卓にのぼるのかを知り、美味しくパンをいただくだけでなく、そのパンがいろんな方の想いを重ねて作られていることを伝えていくお手伝いができれば、と改めて思いました。

鎌!!三日月のようで気に入ってしまいました(笑)。この刃先の形状に合わせて回転させながら小麦の根元のほうから斜め上に向かって切るとうまくカットできるそうです。

農家の内藤さんが、麦刈りイベント専用の畑を作ってくださったので、教えていただいた鎌の使い方で自分の欲しい分だけザクザク、小麦をスムーズに刈ることが出来ました。もっと苦戦するかと思ったけどシャッと切れて気持ちいい~。

普段は自分の写真を載せることはないのですが、スタッフの方に撮ってもらった写真の笑顔が、撮られることが苦手な私が見てもとても楽しんでいる様子がうかがえるものだったので載せちゃいます。
このイベントに参加するまでは、小さいときからあまり自然のある環境で過ごしてこなかったこともありどんなふうなのか緊張していましたが、やってみたらなんだか楽しいんです!すくすくと伸びている麦の穂が可愛いからなのか、スタッフの皆さんがとても親切だからなのか、終始にこにこ笑顔の私でした♪
麦踏み塾のイベントは、1月中旬から2月にかけての“麦踏み”と5月後半から6月にかけての“麦刈り”があります。どなたでも参加できますので、自分が食べているまたは作っているパンの‶小麦〟がどのように作られているのか、わかりやすく学べる機会に、ぜひ参加なさってみてください。きっと私のように笑顔いっぱいで過ごせますよ(*^_^*)

左に写っている青沼一彦塾長や、湘南小麦事務局スタッフの皆様はとても親切で、小麦やパンへの愛情、特に湘南小麦への愛情が溢れていて、話をお聞きするとテンション上がって色々教えてくださいます。パン話で盛り上がれて楽しすぎる!

スタッフの“福福”コンビ。福本さんと今福さんという、ここに福が来ないわけがない!と誰もが思う最強タッグのお2人が、刈った小麦を使った「エピ飾り」の作り方を教えてくれました。お子さんでも簡単に作れます♪

エピ飾りを作ったら、お土産のパンや試飲の「パン好きの牛乳」と共に撮影会♪写真センスのない私ですが、一緒に参加した方々やスタッフの皆さんとあれこれ言いながら向きを変えたり背景を考えたりして、みんなで「オーッ、これいいよね!」という仕上がりの写真が撮れました(^^)v今回のイベントにはカネカ食品さんから「パン好きの牛乳」を差し入れていただいたのですが、初めて飲む参加者の方々からは、「後口がさっぱりしていて美味しい」と好評。

そして、お土産のパンは本杉シェフが水を使わず牛乳で仕込んだ食事パン2種。

牛乳仕込み。ふすま入り。ふんわりクラムに薄いクラストはヒキがあり小麦の香りがはっきり感じられます。ふすまが入ったパンにはソーセージなど味の濃いものを合わせてもパンの味が負けないので好きです。

こちらは、クラストから強く香ばしい香り。牛乳の甘みが噛んでいると感じられる。クリームチーズと苺ジャムを載せておやつにもなります。楽しい経験をして美味しいパンを食べられて最高に幸せなイベントでした。
回は「麦踏み」になります。麦踏みもまた違った感想を得られると思うので、興味を持たれた方はぜひ一緒に参加しませんか♪
※このイベントには実際に湘南小麦をお店で使ってパンを焼いているシェフやそのご家族も参加されています。前回は川越市「ブーランジェ・リュネット」の若松シェフ、今回は鎌倉市「にちりん製パン」の津野シェフご家族がいらしてました。普段なかなかお話できないシェフの方々とも接することができる機会とも思います。

 


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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。

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