鎌倉にパリの風。フランス仕込みの製法で地元から愛される【Boulangerie Ensamble(ブーランジュリーアンサンブル)】(神奈川県・鎌倉市)
6月、例年より早く紫陽花の見頃を迎えた鎌倉へ。
「美味しいパンが買えて遠足気分も味わいたい」という友人のリクエストに応えられるのはこのお店だ!とお連れしたのがこちら。
「ブーランジュリー アンサンブル」さん。
鎌倉駅から江ノ電に乗り長谷駅で降ります。海側に向かい徒歩3分と駅近なのもパン屋巡りには嬉しいポイント。
前回伺ったときに「9時頃には商品が揃います」とお聞きしていたので9時半に到着。
私のようなパン好きはもちろん地元の方が多く訪れている印象で、常に数人は並んでいますね。
「ブーランジュリーアンサンブル」さんはどんなお店?
オーナーシェフの木原 暁さんの経歴は以下のとおり。
・エコール辻 東京(製菓・製パンカレッジ 卒業)
・BRASSERIE LA CLASSE (ブラッスリー ラ クラス)
※AUX BACCHANALES オー バカナル 姉妹店
・GONTRAN CHERRIER TOKYO(ゴントラン シェリエ トーキョー)
渡仏(パリ)
・Maison Landemaine Martyrs(メゾン ランドゥメンヌ マルティール)
帰国後
・Ecole Levain D’anton (エコール ルヴァン ダンタン)
※パン講師 兼 アシスタント
・Maison Landemaine Tokyo(メゾン ランドゥメンヌ トーキョー)
・THE OPEN BAKERY(ザ オープン ベーカリー)
2018年8月
・Boulangerie Ensemble (ブーランジュリー アンサンブル)開店
フランスのパン屋のように朝早くから開店、日常に寄り添うお店を目指したい、との想いから朝7時にオープン。
朝から焼きたてのパンが食べられて長谷に住む方が羨ましいです。
お店に並ぶパンはフランスの風を感じるものであったり、日本とフランスの融合を感じるものであったり、と誰が行っても好みのパンに出会えると思います。
店頭にはオススメのパンが手書きのイラスト付きで描かれているので、入店を待つ間はこれをチェック。
おっ!東京オリンピックのフランス代表にパンを提供していたと書いてあります!
本場の方にも認められる味なのは前回食べて気に入った私も納得です。
店内の様子
クロワッサン好きとしては一番に目が行く場所。
形はもちろん使っている材料が違うので、食べ比べを楽しむために購入。
ヴィエノワやブリオッシュが数種類あるところがフランスのパンが好きな人に嬉しいラインナップ。
バゲットやパンドゥミなどの食事パンも好みで選べるのが嬉しいですよね。
セーグル(ライ麦)を使ったパンも数種類あります。
こちらは量り売りなので大体何枚くらい、厚みはこれくらい、などお店の方に相談しながら好みの量を買うことができます。
いざ実食!
◆クロワッサンフランセ
フランス最高級AOPバターの甘い香り。
端カリッサクサク、中ふんわり。
バターの芳醇な味わいが口いっぱいに広がるタイプ。
とてもリッチで幸福感に満たされます。
◆クロワッサンジャポネ
北海道産発酵バター使用。生地に米粉を配合しているそう。
端は層の重なりがパリパリカリリ。
中はみちっと密度があり、最後に米粉のさらりとした口溶けを感じる。
粉の甘みを楽しめるタイプ。
※訪問した日は曇り空で湿度が高かったため、帰宅してからリベイクしたものの本来の食感とは異なるかもしれません。
クロワッサンは買ってすぐに食べるのが一番美味しいかもと、食べるタイミングやリベイクをあれこれ試して感じました。
◆バゲットアンサンブル
前回訪問時はバゲットトラディションという名前でフランス産小麦のみで作られていたものが、“アンサンブル”という店名にも使われている名称に変わり、フランス産小麦と国産小麦を使用したものに変更したそう。
オリンピックフランス代表にも提供した商品で、シェフ渾身の一本!
クラストはカリリとして外麦の香ばしい香り、
クラムはしっとり&むちっとして国産小麦の甘み、というハイブリッドな印象を受けました。
塩味も感じられ、リベイクするとさらにはっきりと小麦の香りが鼻から抜けていきます。
あまりに美味しくて無塩バターを塗りながら半分一気に完食!サンドイッチにしても美味しいはず!!
◆セーグルマロン
前回、セーグルカフェという商品を食べてその美味しさが忘れられず、今回はマロンバージョンがあったので購入。
マロングラッセとマカダミアナッツがたっぷり。
畑の土を思わせるライ麦の香り、酸味はほぼないので食べやすいです。
クラムはむちむち、全粒粉の粒感があります。
クラストの底面はしっかり焼きこんだ軽い苦み、引きは強くないです。
マカダミアナッツはカリッコリッ、マロングラッセはソフトでねっとりとして甘みを全体に行き渡らせています。
うん、やっぱりセーグルシリーズは間違いなく好みなことがわかりました!
次回はシンプルなセーグルを買ってオープンサンドにして楽しみたいです。
◆パンドゥミ
北海道浜中町のおいしい牛乳を使用。
翌朝食べたのですが、クラストはかさつかず気にならないタイプ、クラムはしっとり&むちっ。
写真では色みがわかりませんがクラムはほんのり黄みがかっています。
端っこの一枚をトーストすると、甘みを感じる香ばしい香りがたまらない!!
カリッサクサクのクラスト、クラムはむちっと弾力があり噛むごとに甘みが増します。
バターのせてトーストしたらしみ込んで美味しいだろうなあ。
商品カードの右上には生地の種類が小さく記載されているので、ライ麦生地、バゲット生地、米麹生地など生地違いの商品を買うのも楽しいと思います。
また、『紡』と赤く書かれているシリーズは、日本独自の材料を使ってパンを作ることで日本とフランスの“アンサンブル”を楽しんでもらいたいというコンセプトだそう。
昨年食べて美味しかった「エスプリジャポネ」という紡シリーズのパンは米麹使用。すべて国産素材。
クラストは薄く引きがあり、鼻から抜ける香りがとても優しく香ばしい。
クラムはむっちり白く美しい。米麹による甘みかな?が好み。
リベイクするとクラストがクラッカーのようというか軽いお煎餅のようなカリカリ感。クラムほわっもちっ。
むっちり好きな人に食べてほしい!!
キッシュもとろ~りふんわりのアパレイユとサクサクの生地のコントラストがとても美味しかったです。
今回食べたパンも大満足で案内した友人達も気に入ってくれたので、また鎌倉パン屋巡りの際には訪れようと思います。
アンサンブルさんのすぐ先には江戸時代から300年以上続く老舗「力餅家」があります。
歴史を感じる趣のある外観からメディアにも多く取り上げられるお店です。
名物の力餅は、当日消費期限の昔ながらのシンプルな味が美味しくてつい買ってしまいます。
他にもオススメのお店や神社がたくさんあるので散策してみてくださいね♪
SHOP INFORMATION
【住所】神奈川県鎌倉市坂ノ下16-7-102
【電話】0467-50-0162
【営業時間】7:00~17:00
【定休日】月・火(不定休)
この記事に関連するキーワード
パン屋さんのご紹介
- 店名
- Boulangerie Ensamble(ブーランジュリーアンサンブル)
- 住所
- 神奈川県鎌倉市坂ノ下16-7-102
- 電話番号
- 0467-50-0162
- 営業日時
- 【営業時間】7:00~17:00
【定休日】月・火(不定休)
おすすめパン
- クロワッサン フランセ(写真上)
クロワッサン ジャポネ(写真下)
- セーグルマロン
この記事を書いた人
岩田聡子 さん
パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。
コメントを投稿するにはログインしてください。