パンに合うコーヒーと目の前で焼く焼きたてパンの食べ放題 .神戸屋レストランで楽しむ幸せなパン時間 【神戸屋レストラン芦花公園店】(東京都・世田谷区)


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100年続く神戸屋の思いをトップに聞く

1918年.100年以上前の日本で当時珍しかった食パンを大阪で販売することから始まった神戸屋が1975年、昼食や夕食にパンの美味しい食べ方を紹介したい、そんな想いから日本で初めて、パンの美味しい食べ方との出会いの場「ベーカリーレストラン」を創業しました。
神戸屋グループを率いる桐山社長に、神戸屋レストラン芦花公園店でご自身のパンライフをインタビューさせて頂きました。

パンをさらに美味しくするコーヒーの秘密

神戸屋の焼きたてのトーストとそれに合うコーヒーが抜群に美味しいことにいつも驚かされます。レストランではセットを頼むとコーヒーは飲み放題。その秘密はありますかという質問を社長にしてみました。
神戸屋のコーヒーはパンとの相性を考えてブレンドしていることが特徴だそう。深煎りでコーヒーの味を残しながら酸味や苦みは強すぎない。パンと一緒に食べたときに、小麦の味を感じられるようなコーヒーをお出しするようにしているそうです。確かにクセがないけどコクがあります。さらにいつも淹れたてが楽しめるように、30分以上コーヒーをおかずにフレッシュな状態のものをお客様にサーブしているそうです。

ロングセラーのくるみとドライフルーツがたっぷりのフッツェルブロートが大ヒット

こんな種類がたくさんある神戸屋のパン。社長ご自身はどんなパンを楽しんでいるのかをお聞きしました。朝は、シンプルに生食パンとクロワッサンをコーヒーと頂くそう。焼かなくてもなにもつけなくても美味しい自慢の生食パンは飽きないそうです。

一方で奥さまの朝はロングセラーの「フッツェルブロート」と紅茶の組み合わせがお気に入りだそうです。このパンは1982年発売以来、神戸屋の顔として大ヒットを続けています。ドイツ語で「干した果物入りパン」という意味。くるみとドライフルーツをふんだんに入れながらリキュールなどの風味もいかしたケーキとパンの間のような味わい。クリームチーズを合わせても、軽くトーストしても美味しいのが特徴。見た目よりも軽やかで柔らかいけど食べ応えがあります。

さらにこのパンの素晴らしいのはロングライフなこと。常温でおいても、冷凍しても美味しく頂けます。牛乳と合わせて子どものおやつに。夜はワインと合わせた「パン飲み」にもなるそうです。

そしてこのパンは40年前に、神戸屋の伝説のパン職人、古川さんが開発されたとか。伝統のヨーロピアンブレッドをアレンジして神戸屋オリジナルの味を確立。研究熱心な古川さんは、パンのオリンピックと言われているベーカリー・ワールド・カップにチャレンジする道を作った方だそう。ご自身でチャレンジするだけでなくたくさんの後輩のパン職人を世界に送り出しています。その伝統は今も引き継がれ今年も日本代表を送り込んでいます。このパンは全国にファンが多いために最近はオンラインショップでも申し込めるのが嬉しいです。

神戸屋レストランはパン食べ放題。メニューはパンにあわせた味に仕上げています

パン食べ放題を初めて経験したのは神戸屋レストランという方も多いと思います。毎日来られて何回もおかわりをする方もいるそう。お食事パンの盛り合わせの凄いのは、油分と砂糖が少ないシンプルなパンで、小麦の美味しさを最大限に引き出していることです。毎日食べて頂ける飽きのこないパンというのは創業以来のコンセプトです。社長のお気に入りは舌平目のフライだそう。フライのソースはパンを美味しく食べるための量と味が工夫されています。パンの味も魚の味も強すぎなくて毎日食べても飽きないことがポイントだそうです。確かに重くない軽やかな組み合わせ。さらに天井の高い店内はホテルのラウンジのよう。接客もホテル並み。スタッフが仕事をする姿が見えるのが気持ちよいんです。パンを焼く方。デザートを作る方。料理を作る方。サーブする方。この店だけでも10人以上の方が楽しそうに働く姿が見えてなかなか楽しかったです。


人気のトップ3は脅威のロングセラーが強すぎるパン屋さん

トップは果肉たっぷりの国産りんごのアップルパイ。神戸屋といえばアップルパイというほどの人気商品。パリパリのパイ皮とカスタードクリームの上のフレッシュなリンゴ。ケーキ屋さんの味を超えていると手土産にする方も多いそう。パン屋のアップルパイはお食事系でもおやつ系でもどちらでもいけます。2位は輝き生食パン。3位の粗びきソーセージパイも変わらぬ味。神戸屋にきたなあという実感があります。そしてランチや旅行の移動中に食べてほしいのがこのサンドイッチのセット。お食事系にフルーツサンドがセットされていて、デザートまでついている感じが嬉しいのです。


パン業界とパンが好きで神戸屋に集まってきてくれたスタッフのために

桐山晋社長に将来の展望を聞いてみると、「100年続けてこられたのは一緒にパン業界を盛り上げてきた全てのパン屋さんのお蔭でもあります。これからはパン業界に少しでも役に立つために頑張りたい」と穏やかに話してくれました。またSDGSの観点から廃棄を減らして、冷凍パンなどの開発に努めています。新規事業として取り組んでいるそうです。

さらにパンが好きで、神戸屋が好きで集まってくれたスタッフと次の100年を作りたいと。お客様に美味しいパンを提供したいという気持ちをもち、みえないところまで手は抜かないという姿勢は朝のキッチンの全ての道具の手入れと店の掃除の丁寧さにも現れています。技術だけでなく、そうゆう気持ちを育ててくれている全てのスタッフがいてくれることが神戸屋ですと穏やかに温かく話してくれました。
パン業界をリードする若きリーダーの毎日は美味しいパンの香りに包まれて温かったのです。
(パンめぐ編集長)

<お話しを伺ったヒト>
神戸屋グループ 桐山晋社長
1986年生まれ、2021年に代表取締役に就任

SHOP INFORMATION
【店名】神戸屋レストラン芦花公園店
【住所】東京都世田谷区船橋4-43-7
【営業時間】
  <レストラン>
  ・日〜金  11:00~21:00(ラストオーダー20:00) 
  ・土・祝前 11:00~22:00(ラストオーダー21:00)
  <ベーカリー>
  ・日〜金  9:00~21:00
  ・土・祝前 9:00~22:00
【定休日】 無し


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パン屋さんのご紹介

神戸屋レストラン芦花公園店 
東京都世田谷区船橋4-43-7
電話番
03-3483-0551
営業日
【営業時間】
  <レストラン>
  ・日〜金  11:00~21:00(ラストオーダー20:00) 
  ・土・祝前 11:00~22:00(ラストオーダー21:00)
  <ベーカリー>
  ・日〜金  9:00~21:00
  ・土・祝前 9:00~22:00
【定休日】 無し
HP
https://www.kobeyarestaurant.co.jp/restaurant/shop/detail/rokakoen
instagram
https://www.instagram.com/kobeya_since1918/

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この記事を書いた人

パンめぐ編集長 さん