“粉の旨み・甘み・香り広がる” 2023年6月Open食卓や暮らしに彩りをもたらすパン屋さん【panya coloris(ぱんやくろり)】(埼玉県・さいたま市)


6+

『宮原に新しいパン屋さんができた。』とクリームパン好きの友人からもらったカスタードデニッシュ。デニッシュ生地はサクサク。アーモンドクリームと鍋炊きのカスタードクリームは濃厚であるが、甘さは控えめで、バランスが良い。一瞬にして口の中にほどけていく。軽やかなデニッシュ。あゝ、何て美味しいのだろう。埼玉県さいたま市北区JR高崎線宮原駅徒歩3分。カフェオレ色のテントに丸看板が目印のpanya coloris(ぱんやくろり)江別製粉はるよ恋等の北海道産小麦、埼玉県産プレミアム全粒粉61SIXTY-ONE等100%国産小麦使用。

店主であるシェフは、「ベーカリーアンデルセン」出身。その後、高田馬場にある「パンとコーヒー馬場 Flat」にて更に経験を積まれ、2023年6月に独立。ご夫婦で「ぱんやくろり」をオープンされた。奥さまも「ベーカリーアンデルセン」出身である。木の風合いが落ち着く店内に入ると、ガラスのショーケースにある眉目麗しいパンがお出迎え。高揚感に心が踊る。

対面式でガラスケースの中からパンを選ぶ方式である。食パン、バケット、ピザ等がショーケースの上に。
上段から、ハードパン。デニッシュ類。

そして、子どもの目の高さになる一番下の段には、ふわふわパン…といろいろなパンが並ぶ。スプレッドやクッキーの棚には、パンの絵本も。冷蔵庫にはサンドやシフォンケーキがある。

【購入したパン】
■ごまぱんクラムに黒ごま。クラストに白ごま。ごま好きにはたまらないパン。
埼玉県産プレミアム全粒粉61SIXTY-ONE使用。低温長時間発酵のもちもち生地。粉の香りと旨みが詰まっている。噛み締めるごとに香りが鼻から抜ける。
時間の経過とともに熟成が進み、味の変化を楽しむことができる。

■くろり食パン北海道産小麦の食感が活きている。しっとり、もちもちとしていて、フレッシュさが長持ちするのは、湯種パンだから。
3日間はトーストせずに食べた。フルーツサンドにとても合う。トーストすると香ばしく実においしい。

■ミルクフランスフランスパンは外側はしっかりとかたさがあり、内相はもっちりとして、粉自体の旨みや甘味、香りがぶわっと広がる。練乳のコクが活きたミルククリームがバケット生地の塩みとのバランスが最高に美味しい。シェフが勤務されていた「馬場flat」の味を継ぐパン。我慢できずに思わず即食。

■いちじくチーズ小麦の持つ旨み、香りを感じながら食べ進めていくと、いちじくとチーズが“これでもか”というくらい配合されている。ワインと一緒に食べたい贅沢なパン。

■クロワッサンサクッとした後のもちっとした食感から、バターの風味が口の中に広がる。優しい味わい。断面は繊細な蜂の巣のような内相。シェフに店名の由来をうかがった。
「くろり」とはフランス語で、colorisと綴る。日本語では『彩り』と言う意味を表す。
『食卓を彩り』『暮らしを彩り』、そしてパンを買いにふらりと店に立ち寄った時の高揚感も人の心に『彩り』をもたらす。そんな思いが、店の名前にこめられている。

ハードパンから、デニッシュ、ふわふわパンまで揃う街に溶け込むパン屋さん。さんやくろり。

小さな子どもにはふわふわパン、大人にはハードパン。甘露なご褒美にデニッシュと、幅広い年代の方に親われるパン屋さんとして、根付いていかれるのであろう。

SHOP INFORMATION
【店名】panya coloris (ぱんやくろり)
【住所】埼玉県さいたま市北区宮原町3-482-2
【営業時間】10:00-18:00 売り切れ次第終了
【定休日】日・月・祝

※写真の商品の種類、価格は、2024年1月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。


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パン屋さんのご紹介

panya coloris (ぱんやくろり)
埼玉県さいたま市北区宮原町3-482-2
営業日
【営業時間】10:00-18:00 売り切れ次第終了
【定休日】日・月・祝
Instagram
https://www.instagram.com/panya_coloris/?hl=ja

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この記事を書いた人

小島樹子

小島樹子 さん

365日毎日パン。パンの沼に棲息。パンのためならどこまでも。手捏ねでのパン作りとパン旅で日々の主食であるパンを調達。パンを通して食と健康を考える。 JPCAパンコーディネーター、パンシェルジュマスター(1級)取得。ワンランク上のパン教室銀のスプーンで、パンと料理を学ぶ。新麦コレクション賛助会員