横浜のパンフェスで1時間で1000個完売!シェフ渾身のいちごパンをぜひ!「パン香房ベル・フルール」


那須の「パン香房ベル・フルール」を訪問!

パンめぐメンバーとの那須パン屋巡りツアー。
13時半頃訪れたのは「パン香房ベル・フルール」。
人気のカフェ「NASU SHOZO CAFE」やレストランなどが立ち並ぶ那須街道沿いにあります。

店頭には可愛らしいハロウィン飾りもあり、子供連れのお客様にも喜ばれそう。

NHK「パン旅」で紹介されたパンたちなど、見てるだけで楽しい店内!

私が狙っていたのはこの“パーネ・アランチャ”。NHK「パン旅」で紹介されていて、オレンジスライスが載った見た目のインパクトは記憶に焼き付いています。

このロングソーセージも確か放送されてたような気がします。実際見てもすごく長い!

店の奥にあった『モノトーンエリア』。真っ黒なパンって置いていても1、2種類のお店が多いのに数種類並ぶのって珍しいですよね。人気のようで品薄状態でした。
店内には食パン数種、バゲットや惣菜パン、菓子パンや焼き菓子などもあるので選ぶのに迷ってしまいます。

1時間で1,000個完売!栃木の名産である苺を使ったパン。

実は13時半に訪れた際に【SOLD OUT】の札がある棚があり、店頭にいらした笠原計人シェフにお聞きしたら、「これは9月に行われた横浜赤レンガ倉庫パンフェスで、ありがたいことに1時間で1,000個完売するという記録を作ったパンなんです」と。

えぇーっ、そんなパンがこちらにあったとはノーマークでした(汗)。テレビやネットで赤レンガ倉庫パンフェスで“パーネ・アランチャ”が人気があるのは知っていましたがこちらが一番人気だったのですね!

甘い香りがそそるいちごパン!

「このパンは構想2年。栃木の名産である苺を使ったパンを作りたくていろんな種類の苺を試したり、単に苺の色がついているというのではなくしっかり苺を感じられるものにしたく試行錯誤を重ね完成したものなのです。酸味と甘みのバランスがいい“とちおとめ”を使うことに決め、パン生地には水を一切使わず、自家製イチゴミルクで仕込んでいます」と。

「今日はもう焼き上がりはないのですか?」とお聞きすると「14時半に焼きあがる分があります」とのことで、他のお店を1軒巡ってから戻ってきたら棚がピンク色に染まってました。ピンクってなぜかテンションあがりますね。

“とちおとめのプルマンブレッド”という商品もあり、こちらは苺のコンポートなどは使用せずシンプルな食パンタイプに仕上げてありますが、同じく仕込みに水は使用せず自家製イチゴミルクを使っています。

とちおとめを使った商品は販売開始から1年ほどが経ち、今ではJALファーストクラス限定『グルメファースト』にてショッピング人気№1であったり、大丸百貨店のカタログでも取り扱いされているそうです。老舗に採用されるってすごいことですよね。

とちおとめのプルマンブレッド

購入したパンを実食!

“契約農家のとちおとめ”。生地の仕込みに水を使わず自家製イチゴミルクを使用。地元で作られたコンポートと角切りにした苺を巻き込んであり、上にはドライフルーツにしたとちおとめをトッピング。
聞くだけで贅沢なパンですが、手にしただけで甘~い苺の香りが漂います。

契約農家のとちおとめ

焼き立ては形が崩れて行ってしまうほどやわらか。テラス席で焼き立てを食べたときはイチゴミルク味のお菓子を食べているかのよう。かなりしっとりもっちりしています。

帰宅後、軽くトーストしてみても香りや甘さは残り表面がサクサクでこれもまた美味しい。とちおとめのプルマンブレッドを買ってトーストしてホイップクリームと苺のジャム、生の苺をトッピングしたら最高に贅沢なデザートができあがるなあとモグモグしながら妄想しちゃいました。

小2の甥っ子にお裾分けしたら「苺の味がすごくして甘くて美味しかった♪」と絶賛。

“ロングソーセージバゲット”

長さを計ったら40㎝もありました!国産の羊の腸を皮に使用したピリリと辛いソーセージはビールに合いそう。辛いの苦手なお子様には少し刺激が強いかな。ひきのあるバゲット生地はもちっとして食べ応えあり。また買ってしまいそう。

NHK「パン旅」でも女優の木南晴香さんが手にされてました(店内印刷物より)。

“パーネ・アランチャ”

オレンジを使ったフルーツバゲット。爽やかなオレンジの香りは食べながらアロマ効果も期待できそうなほど心地いいです。自家製オレンジクリームとオレンジピールを巻き込んであり、自家製オレンジコンフィをのせて焼き上げています。

パーネ・アランチャ

イメージはマーマレードをたっぷり使ったおやつパンというところでしょうか。上に載せたオレンジの皮部分の苦みが甘さを引き締めてくれて好き。とちおとめのパンよりはバゲットなので水分量はやや少なめです。
トーストしたら、生地がカリッと香ばしくて美味しい。シンプルなバゲットもかなり美味しいだろうなと感じたので次回はそちらも買ってみます。

「ベル・フルール」のパンが誕生したのは、同じ敷地にあるイタリアン「ジョイア・ミーア」

写真のお店は「パン香房ベル・フルール」と同じ敷地にある、1993年4月にオープンしたイタリアン「ジョイア・ミーア」。こちらで焼いていたパンが評判となり、2000年4月に「ベル・フルール」がオープンしました。

合成保存料や着色料等の添加物不使用。安心して食べていただけるパンを、と地元那須の素材も積極的に使用されている地元密着なお店です。

私がこちらのお店をすごく気に入った理由はもう一つあります。
売り場に三つ編みの女の子がいて「○○パン、焼き立てです!」「お薦めはこちらのパンです!」とはっきりした口調で丁寧に説明をしてくれるのです。

小学三年生、レジをしている女性のお嬢さんだそうで、お客様にパンの説明をするのが大好き!さらにはパンを作ることも好きで生地を触っているのがとても気持ちいいんです♪と目をキラキラ輝かせて話してくれました。

もし将来パン屋を開くことになったら教えて欲しいなあ。絶対買いに行くからね!!

パン屋巡りの楽しみは、単にパンを買ったり食べたりするだけではなく、お店の人とのコミュニケーションが私にとっては欠かせません。
素敵な出会いをありがとうございました。ぜひ皆さんも美味しいパンをさらに美味しく感じるスパイスとしてお店の方との会話を楽しまれてみてはいかがでしょう。


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パン屋さんのご紹介

パン香房ベル・フルール
栃木県那須郡那須町湯本494-15
電話番
0287-76-7008
営業日
営業時間:9時~17時(売り切れ時終了)
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
※季節により、営業時間、定休日は変更になる場合あり。
ホームページ
http://www.gioiamia.jp/belles/shop/

おすすめパン

契約農家のとちおとめ(670円)税抜
パーネ・アランチャ(420円)税抜
ロングソーセージバゲット(530円)税抜

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。