デンマークの空気を感じながら伝統食スモーブローを楽しむ【デンマークカフェ ヴェルベコメ】(東京都・新宿区)


0


デンマークで1000年以上にわたって食べられているライ麦パン「ロブロ」。
ライ麦100%で作られるのが基本で、穏やかな酸味とむちっとした食感が特徴です。近年は雑誌やテレビなどでも紹介され、名前を知っている方も増えてきたのではないでしょうか。

そのロブロを使ったデンマークの伝統的なオープンサンド「スモーブロー」が食べられるお店が新宿御苑前にできたと知り、6月に訪れてみました。

「デンマーク カフェ ヴェルベコメ(Velbekomme)」

「Velbekomme」はデンマーク語で「どうぞ召し上がれ」「よいお食事を」 といった意味。
デンマークへの留学経験があり、長年この国に魅了されてきた店主・加地泰子さんが、「デンマークで過ごすような心地よい空間で、食事やスイーツを楽しんでほしい」と、2026年4月13日にオープンしました。

東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅から徒歩2分、「新宿三丁目」駅からも徒歩7分。
デンマークの国旗が目印の、ガラス張りで明るく開放的なお店です。

デンマークを感じる店内

入口右手にはデンマークの歴史ある陶磁器ブランド「ロイヤルコペンハーゲン」やヴィンテージの食器が並び、この時点で私の心はデンマークへ飛んでいます(笑)。

左手にはデンマークのお菓子や雑貨、自家製のロブロやクッキーなども。

店内にはグランドピアノが置かれ、広々とした空間がとられているため、ゆったりと過ごすことができます。
こちらのお店は平日の夕方や週末は「ハウスコンサートホールM’s」としてコンサートが開催されています。

デンマークの伝統食「スモーブロー」


着いたのがランチタイム(11:30~)には少し早い時間だったので、蒸し暑さをやわらげるのにぴったりな「エルダーフラワーソーダ」を注文して一息。
エルダーフラワーは「西洋ニワトコ」という白い花。乾燥させてハーブティーにしたり、レモンや砂糖と合わせてシロップ(コーディアル)にし、水や炭酸水で割っていただきます。
マスカットのような爽やかな風味、花の愛らしい香りもほんのり感じられ、汗をかいた体にすーっと滲みわたります。

スモーブローは日替わりで、この日は
・スモークサーモンとデンマーク風ミートボールのスモーブローのランチセット
(サラダ、スープ、コーヒーまたは紅茶付き)

セットのじゃがいものサラダはデンマーク風の味付け。食感が残る厚さにスライスしたじゃがいもをサワークリームやヨーグルトを使いさっぱりと仕上げています。これだけでもしっかり食べ応えがあります。

メインのスモーブローは2種類。
土台となる自家製ロブロは、ナッツのような香ばしさと、発酵による奥行きのある旨みが印象的です。
スモークサーモンはクリームチーズやハーブと合わせ、レモンなどの酸味で爽やかに。
もう1種のフリカデラは、外側をカリッと焼き上げたデンマーク風ミートボール。紫キャベツのマリネなどお野菜と一緒に味わいます。

プレート上:フリカデラのスモーブロー、下:ニシンのスモーブロー

さらに、1カ月後に再訪してランチをいただきました。
この日のスモーブローには、北欧の食卓で親しまれているニシンが登場。
ディルマスタードでマリネしたニシンにピクルス、半熟卵を合わせた一品です。卵黄がソースのような役割でよく合います。
スモーブローといえばニシンを使ったものが有名なので、ヴェルベコメで出合えたらぜひ召し上がってほしい一品です。

「ドリームケーキ」などデンマークのスイーツも

お店では食事だけでなくデンマークのスイーツも楽しめます。
食後に注文したこちらは「ドリームケーキ」。
カステラのように卵感のあるスポンジと、カチッと飴状になるまでキャラメリゼされたココナッツの香ばしさと甘い風味が口いっぱいに広がります。
初めて味わうデンマークのスイーツでしたが、コーヒーとの相性も良く、また食べたくなるお味でした。

お土産にしても喜ばれると思います。

また、スライスしたロブロを真空パックにして販売もされています。常温で持ち歩けるうえ、賞味期限も長め。まだロブロを食べたことのない方へのお土産にもぴったりです。
私はこのロブロを友人からプレゼントされたことがヴェルベコメさんを知るきっかけでした。

レジ近くに並んでいる珍しいパッケージのこちらは、コーヒーとハーブティー。
デンマークはコーヒーをよく飲む国で、浅煎りの酸味のあるタイプを好んで飲むのだそう。
お店で販売しているのは日本人が比較的好むタイプをセレクト。
封を開けてお湯を注ぐだけで楽しめる手軽さも魅力。ハーブティーは水出しにして冷蔵庫で冷やしておくと注ぎ口からそのままグラスに注げるため、ピッチャーのように何度かに分けて楽しめるそうです。

デンマークをこよなく愛する店主・加地泰子さん


店主の加地泰子さんがデンマークに親しみを持つようになったのは、中学・高校時代。学校でデンマーク体操が取り入れられていたこと、デンマーク人の先生もいらしたので身近に感じる国だったそう。
デンマークに1年留学。帰国して教師をしていた間も、学校の研修旅行や友人、家族との旅行などで毎年のようにデンマークを訪れていました。
美しい景色、デンマークの人々のライフスタイル。そして、初めて食べたライ麦パンの酸味やデンマークの友人宅で受けた温かなもてなしの食卓など、すべてが魅力的でした。

「北欧ブーム」が起こるなか、単なるブームで終わるのではなく、小さいけれど魅力の詰まったデンマークという国をもっと多くの人に広く知ってもらいたい。
そんな思いから加地さんが選んだのがカフェという形でした。
パンやスイーツのネット販売からスタートし、東京都のチャレンジショップで1年間の店舗運営を経験。
2026年4月に現在の場所で「デンマークカフェ ヴェルベコメ」をオープンしました。

「デンマークの魅力を身近に感じてもらえるよう、食や空間でおもてなしができればと思います。ぜひ遊びにいらしてください」


壁にはクロスステッチ刺繍や羊毛フェルト作品が飾られ、手仕事の温かみを感じられる店内となっています。

レジ横のショーケースには手軽に楽しめるサンドイッチがあり、テイクアウト、イートインのどちらもOK。

モーニング(9:00~11:00)にはヨーグルトとフルーツを添えたグラノーラもいただけます。
新宿御苑前という都心の駅から徒歩2分とは思えない、ゆったりとした空間。
美味しい食事やスイーツを味わいながら、デンマークの暮らしに想いを馳せてみてはいかがでしょう。

SHOP INFORMATION
【店名】デンマークカフェ ヴェルベコメ(Velbekomme)
【住所】東京都新宿区新宿1-17-3 末松ビル1階
【電話番号】非公開
【営業時間】9:00~17:00(ランチは11:30~14:00L.O.)
【定休日】日
【Webメディア】
 *HP https://velbekomme.jp/
 *Instagram https://www.instagram.com/denmark_cafe_velbekomme/

※写真の商品の種類、価格は、2026年8月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。


この記事に関連するキーワード

パン屋さんのご紹介

おすすめパン

ライ麦パン(ロブロ)
スモーブロー(ランチタイム限定)

一覧へ

この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。