フィンランド最古のベーカリーカフェが日本初の常設店をオープン!【Ekberg(エクベリ)】(東京都・新宿区)


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1852年にフィンランド・ヘルシンキで創業した、フィンランド最古のベーカリーカフェ「Ekberg(エクベリ)」が、伊勢丹新宿店に日本初となる常設店をオープンしました。170年以上の歴史を持つエクベリにとって、フィンランド国外への常設出店も今回が初めてとなります。

私がエクベリと出会ったのは2019年、銀座で開催された催事でした。そのときに食べたフィンランドのシナモンロール「コルヴァプースティ」のおいしさと、北欧のパン文化、カフェ文化に魅了されたことを今でも覚えています。

当時の催事は大きな反響を呼びましたが、コロナ禍の影響でその後の計画は白紙に。今回の常設店オープンは、約7年越しに実現した待望の出店となりました。

「本物のエクベリ」を届けるために

左からマーティン・チャクジック氏、ニーナ・エクベリ=チャクジック氏、サイラ・ヴオリ氏

「一歩進んだと思ったら二歩下がるようなことばかりでした。もう無理かもしれないと思うことも何度もありましたが、それでも必ず未来はあると信じ、忍耐強く進んできました。」
創業家5代目のマーティン・チャクジックさんは、日本出店までの道のりをそう振り返ります。

日本とフィンランドでは、小麦粉や砂糖、バターなどの原材料はもちろん、気候や厨房の環境も異なります。同じレシピで作ったとしても、同じ味にはならないそうです。
そのため、現地ベイカーのハネス・トッピさんが来日し、日本の厨房で何度も試作を重ねました。カルダモンやシナモン、ニブシュガーなどの素材一つひとつを検証しながら、「エクベリの味」を再現するために時間をかけて調整を続けてきたといいます。
また、オペレーションディレクターのサイラ・ヴオリさんは、日本のスタッフへエクベリのブランドや製法についてだけでなく、その背景にあるフィンランドの文化も伝えてきました。

「レシピを守るというよりも、エクベリの価値を守ることを大切にしています。」

その言葉からも、日本でもヘルシンキ本店と同じ体験を届けたいという想いが伝わってきました。

なぜ国外初出店が日本だったのか


海外初出店に選ばれたのが日本だった理由も、私たちにとって嬉しいものでした。

マーティンさんによると、
ドイツに住んでいた幼い頃、駐在していた日本人の友人家庭で、日本のものに触れたり、日本料理をふるまってもらうなど、子供心に忘れられなかったこと。
約40年前、4代目であるニーナさんの両親が来日したときに、日本で出会った人々のホスピタリティが素晴らしかったこと。
そして、ヘルシンキの本店を訪れた日本人のお客様から何度も掛けられた、「日本には出店しないのですか?」という言葉。

このように積み重なったご縁により、日本出店という夢が現実へとつながっていったのだそうです。

コルヴァプースティはカルダモンが命!

現在、日本で販売されているメニューはこちらの7種類になります。

まだ開発中のメニューもあるそうで、今後のラインナップが楽しみです。


メインとなるフィンランドのシナモンロール「コルヴァプースティ」。
“平手打ちされた耳”という意味だそうで、そう言われると耳の形に見えてきますよね。

バターと砂糖をたっぷり使った、通称“バターの目玉パン”「ヴォイ・シルマ・プッラ」

日本出店を記念して開発されたブルーベリージャムを巻き込んだ「ムスティッカ・コルヴァプースティ」。
ビルベリーという北欧の野生のブルーベリーを使ったジャムになります。フィンランドと同時発売という初めての試みだそう。

フィンランドの伝統的堅焼きパンでクラッカーみたいな「ハパン・コルップ」やクッキー

お土産にも最適なシナモンロールラスク「コルヴァプースティ・コルップ」

左手前:コルヴァプースティ、中央:ヴォイ・シルマ・プッラ、右手前:ムスティッカ・コルヴァプースティ

お待たせしました!実際に食べてみた感想をお伝えしますね。

◆コルヴァプースティ
フィンランドのシナモンロール。私がこの7年間食べたくて食べたくて待ち焦がれていたパンです!
バターを贅沢に使用したしっとりとした口どけのいい生地は、粗挽きカルダモンが華やかな香りを放ち、シナモンの深く落ち着く香りがふんわりと鼻腔を抜けていきます。
表面のカリカリとしたニブシュガーの甘みが珈琲によく合います。

◆ヴォイ・シルマ・プッラ
まん丸いパンにもカルダモンの黒い粒が見え隠れし、爽やかな香りが広がります。
真ん中にはバターとジャリジャリのお砂糖をたっぷりと。
初めて食べましたが、シンプルに生地の美味しさを楽しめるパンで、とても好みでした。

◆ムスティッカ・コルヴァプースティ(ブルーベリー風味のシナモンロール)
コルヴァプースティの生地にブルーベリージャムを巻き込んだもの。生地の美味しさを生かすためブルーベリーは控えめでしたが、甘酸っぱさが加わることで、より爽やかで軽やかな味わいになります。
◆ハパン・コルップ
ライ麦全粒粉とサワー種を使用した、クラッカーのような薄焼きパンで、カリッパリンといい音で割れます。
とても香ばしく、穀物をダイレクトに感じられる美味しさ。
そのままヘルシーなおやつとして、また、スープに浸して食べたり、チーズときゅうりと合わせるのも一般的なのだそう。
クリームチーズやサーモンを載せてお酒のおつまみにも合うので、幅広く楽しんでいただけます。

日本でもハパン・コルップを販売しているお店で食べたことがありますが、そちらはハーブや種子類を加えてあるため、また違った味わいでした。

フィンランドの人々の暮らしに根付いた存在のコルヴァプースティ


取材の場にいらしていたフィンランド大使館のラウラ・コピロウさんに「フィンランドの人にとってコルヴァプースティはどんな存在ですか?」とお聞きすると、「フィンランドを象徴する国民的なパンです。今回のディスプレイにも採用しましたが、コーヒーと一緒に写った写真が観光PRにも使われるほど、コーヒーと共に暮らしに根付いた存在です」と話してくださいました。

また、本場らしさを語るうえで欠かせないのがカルダモンです。
「シナモンロールと言われますが、カルダモンがたっぷり入っていないとコルヴァプースティではありません」
粗挽きのカルダモンが生み出す爽やかな香りは、日本で馴染みのあるアメリカンタイプのシナモンロールとは異なる大きな特徴です。フィンランドの人にとっては、その香りこそがコルヴァプースティなのだそうです。

今回の日本出店のきっかけをつくったのが、伊勢丹新宿店で洋菓子エリアのリフレッシュオープンを担当されたバイヤーの弓納持清美さんです。約10年前、代官山で開催された製菓イベントで初めて食べたエクベリのコルヴァプースティの味が忘れられず、マーティン氏にアプローチし、今回の出店実現につながりました。

私にとっても、「エクベリ」さんのコルヴァプースティは味はもちろん、森林を思わせるブルーグリーンのブランドカラー、170年以上続く伝統を感じる本国のお店の雰囲気等々、すべてが憧れの存在として忘れられないものでした。

フィンランドの食文化に触れる入口として、まずは「エクベリ」のコルヴァプースティを味わってみてはいかがでしょうか。

SHOP INFORMATION
店名】Ekberg(エクベリ)
【住所】東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館地下1階 カフェ エ シュクレ
【電話番号】03-3352-1111(大代表)
【営業時間】10:00~20:00(伊勢丹新宿店の営業時間に準じる)
【定休日】不定休(伊勢丹新宿店の営業日に準じる)
【Webメディア】
✴︎伊勢丹ホームページ

https://www.mistore.jp/store/shinjuku/feature/foods/pickup/sweets/sweets_27.html

✴︎エクベリホームページ
https://ekberg.jp/jp

✴︎エクベリ日本Instagram
https://www.instagram.com/ekberg1852_jp

※写真の商品の種類、価格は、2026年7月現在の情報となります。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗もしくはSNSなどでご確認ください。

 


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Ekberg(エクベリ)
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館地下1階 カフェ エ シュクレ
電話番
03-3352-1111(大代表)
営業日
【営業時間】10:00~20:00(伊勢丹新宿店の営業時間に準じる)
【定休日】不定休(伊勢丹新宿店の営業日に準じる)








伊勢丹ホームページ
https://www.mistore.jp/store/shinjuku/feature/foods/pickup/sweets/sweets_27.html
エクベリホームページ
https://ekberg.jp/jp
エクベリ日本Instagram
https://www.instagram.com/ekberg1852_jp

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。