本場インドカレーに特化したカレーパンとスパイスチャイで心身整えてみませんか♪【スパイシア(Spicier)】(東京都・新宿区)


4+

昨年12月、神楽坂に本場インドカレーを使ったカレーパンとチャイの専門店がオープンしました。

「スパイシア Spicier」さん。

昨秋スタートしたクラウドファンディングでスパイシアさんのことを知り、カレーも好き!パンも好き!な私は少額ながら応援。

リターン品を受け取りに4月下旬に訪問。
お店のInstagramには神楽坂下(飯田橋駅)からの行き方が載っていて徒歩4分。
私は「神楽坂」駅から向かったのでそちらからの道順をご紹介。

1a出口を出て神楽坂通りを下ります。

左手に「神楽坂五十番」のある角を左折して本多横丁に入ります。

一本目の右に入る道へ(「つくば商事」という看板の手前の道)。

すぐに「芸者新道Rosy」というモダンなビルが現れます。
こちらの1階にあります。ここまで徒歩7分。
※このイラストのヒゲのおじさん、誰でしょう(笑)

気になる店内へ♪


正面にカレーパンの断面がお出迎え。
きゃー、断面マニアの私にはたまらない、なんて嬉しいおもてなし♪
んっ?レジ画面横の写真立てにさっきのイラストによく似たおじさんの写真が!
絶対何か関係あるはず!!
※でもまだ聞かない(笑)

カウンター席でイートインも可能です。

メニューはカレーパンとチャイなどのドリンク類。
私はクラウドファンディングのリターン品が上記のもちもちカレーパン4種なので、“ほうれん草カッテージチーズ”をイートインさせてもらい、残りは持ち帰りで。

チャイは店主の菅原さんが元々好きで自宅で作られていて、好きが高じて全国のチャイ屋さんを訪れ、ついにはインドまで研究しに行かれたこだわりのスパイス使い!
“チャイ比べセット”と悩みましたが、この日は暑かったのでアイスに変更できる“スパイシアブレンド”にしました。

※支払いはキャッシュレス決済のみ。
PayPay、クレジットカード、交通系IC、ID、QUICPayが現在利用可能です。

お待ちかねのカレーパン、実食!


◆ほうれん草カッテージチーズ
か、かわいい~。
商品名の札が添えられた小ぶりなパンは、まるで座布団に鎮座している寄席の演者さんのよう。
揚げたてをいただきます♪
カリカリと微細なパン粉が軽やかな音を奏で、パンは甘めでもっちもちぷるんとした食感。
他店でももちもち生地はありますが、スパイシアさんのは特にもちもち度が強めでお餅に近く、日本人の大好きな食感です。

対してフィリングは辛め、食べていると体の中からぽかぽか温かくなるスパイス使いで美味しい~。
深い真緑なのはそれだけたっぷりのほうれん草を使っているから!
カッテージチーズも入っているのでチーズが顔をだすとマイルドな味に。
ほうれん草(サグ=青菜)とチーズ(パニール)
の組合せは、インド料理屋で食べるサグパニールだ!
それがカレーパンになっちゃいました!!初めての体験♪
辛めのフィリングを食べやすくまとめるためにパン生地はあえて少し甘めにしてあるそう。
これ美味しい~。

あまりに美味しくてもう1個追加しようかと思いましたが、カレー好きな夫にも食べてもらわないと独り占めしては申し訳ないのでグッと我慢。
小さめサイズなのでランチに食べるなら女性でも2個イケちゃいます!

カレーパン同様、力を入れられているチャイ。
スパイスは鮮度が命!なので毎朝たっぷりのホールスパイスを煮出して作られているそう。
“スパイシアブレンド”はアイスで飲んでもしっかりシナモンが香り、ジンジャーのおかげで身体を冷やしすぎません。
すっきりとした飲み口で、油で揚げてあるカレーパンもしつこくならず相性ピッタリ。

妹の家でお土産にした4種のパンを並べてみると、パンの色が少しずつ違うのに気づきました。
確認すると、バターチキンにはターメリック、ほうれん草にはカルダモン、キーマはパンの上からクミンをふってあるそう。
4種類一緒に買ったおかげで違いに気づけたので、初めはすべて試してみてお気に入りの味を見つけてリピートするのがおすすめです。

4種類買われる方は“もちもち4種オールイン”(box入り)というセットもあります。

帰宅後、他の味も食べてみました。

◆もちもちキーマ(写真左)
お店の定番商品。
断面撮影するのにこぼれ落ちたかけらを口に運んだだけで辛い!
ビリビリという辛さの表現がぴったりで、これは青唐辛子から来るものかな。
夫は額から汗が噴き出していました。
鶏ひき肉を使いたっぷりのスパイスを加えて作ったキーマカレーがぎっしり詰まっています。
爽やかな辛さのカレーと甘い生地の組合せは中毒性があります。
自分の中のマゾヒズムを知ってしまったようで、次もこれを買ってしまうんだろうなあ(笑)

◆チキンバターマサラ(写真右)
タンドール窯で焼いた香ばしさとクミンの下味?が効いたチキンが素晴らしく美味しい!
バターたっぷりでクリーミー。
辛くないため小2の甥っ子が満面の笑みで「美味しい!」と喜んでいる写真が送られてきました。
お子さんでも安心して召し上がれる甘口で、これも本格的なインドカレーを感じられます。

◆チャイパン
カレーパンより一回り小ぶり。
カットした途端、シナモンをベースとした香りが広がります。
断面からもわかるように、生地には紅茶の葉を練りこみ、挽いたスパイスを入れたクリームがたっぷり。
カレーパン以上にこれが一番スパイシーかも。大人向きのスイーツパンです。
レンジで20秒ほど温めるとチャイの香りが立ちのぼり、とろりんとクリームが溢れます。
これからの時期、冷やしても美味しいそうです。

カレーパン店を開くに至った経緯


店主の菅原友希さん。

お店を開く前はメーカーで海外営業の仕事をされていたそうですが、コロナ禍、世の中が変化するなかで「今の生活を変えてやりたいことをやる!」と決意して退職。

学生時代の留学経験、ご主人の赴任に伴う海外での生活、仕事での海外経験。
60カ国でのスパイス体験は心も体も健康にポジティブに変えてくれたそうで、新しい価値観を与えてくれた“スパイス”をベースに事業展開をしようと決められました。

当初はスパイスカレー店も考えたそうですが「もっと手軽にスパイスの世界を楽しんでもらいたい」とカレーパン店に。
菅原さんの目指すカレーパンは、欧風ではなく、体にいいスパイスをたっぷり使った本場インドカレーのフィリング。
そこでアドバイスを求めたのが、冒頭からイラストや写真でお店の内外で存在を感じていたあのお方。
そう!ヒゲのおじさんです!

「江戸川インド人会」会長のチャンドラニさん。
カレー好きなら知っている方も多く、テレビにも度々登場する日本におけるインドを語るうえで欠かせない存在の方です。
※そんな方をヒゲのおじさん呼ばわりしてすみません(汗)

菅原さんがスパイスへの情熱を何度も通って話しているうちにチャンドラニさんがその熱意に打たれ、スパイシアの顧問になってくださり、中に包むカレーの監修をしてくれることになったそうです。

実は私もスパイスカレーが好きでスパイス料理教室にも通っているので、カレーパンに包むにはインドカレーは水分が多くて厳しいことがわかります。
菅原さんは、顧問のチャンドラニさんやインド人シェフと共に試行錯誤を重ね、添加物を使わずに本場のインドカレーをパンに包めるまでの粘度に濃縮することにたどり着きました。
他にも、揚げた時にスパイスの香りが飛んでしまうのを防ぐ工夫など開発に多くの時間を費やされたそうです。

スパイスは薬膳にも通じるので、本場のインドカレーを包んだスパイシアのカレーパンは、揚げてあるのに食後感がスッキリしているのです。
胃腸の働きを整えてくれる効果もあるので、私は正月食べすぎたときには胃薬ではなく某カレー屋さんに行ってカレーを食べて治すほど。

スパイス初心者の私が凄さを体感しているくらいですから、60カ国での経験からスパイスに惚れ込んだ菅原さんが作るカレーパンはいかに本格的であるかがわかっていただけると思います。

お店のオープンに伴い、同じ会社の友人であった阪本さんが協力してくださり、現在お店にはお二人で立たれています。
このお二人の醸す空気感が私にはとても心地よかったので空いていたらイートイン席で揚げたてのカレーパンを食べていかれることをおすすめします♪

4月下旬に日本テレビ『ぶらり途中下車の旅』という番組で取り上げられたこともあり、放送直後は早い時間から行列が絶えず午後も早々に完売!
現在は、日によりますが平日は比較的購入しやすいものの、売り切れになる種類もあり、早めのご来店がおすすめだそうです。
ぜひお店に足を運んでみてくださいね。

『スパイスで、もっと』がコンセプトの「スパイシア Spicier 」のカレーパンとチャイで、私も元気になってお店を後にしました♪

SHOP INFORMATION
【店名】スパイシア(Spicier)
【住所】東京都新宿区神楽坂3-2-33 芸者新道 Rosy
【営業時間】11:30~18:30
【定休日】月、火曜日


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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。