食事やお酒と合うパンとは？真髄を知りたければぜひここに【Boulangerie Bistro EPEE】（東京都・武蔵野市）

2023年05月15日もちづき千代子

パン好きライターのもちづき千代子です。突然ですが皆さん、お酒はお好きですか？　お酒に合う食事もお好きですか？　「大好き！」と勢いよく挙手してくれた、そこのアナタ！　推したいパン屋さんがあるので、ちょっと耳を貸してもらいたい！

今回ご紹介するのは、吉祥寺駅から井の頭公園に向かう途中のあたりに佇む、ビストロが併設されたパン屋さん。「Boulangerie Bistro EPEE」さんです。

2013年8月9日にオープンしたEPPEは、今年が10周年のアニバーサリーイヤー。平日でもお客さんがひっきりなしに足を運ぶ、吉祥寺随一の人気店なのです。超絶スタイリッシュでオシャレな外観を撮影している間にも、吸い込まれるように続々と人がお店に入っていきました。

店内にはパン好きなら狂喜乱舞待ったなしの幸せな光景が……。ズラリと並んだ数多のパンたちの姿と、ふわーっと香る小麦の香り。一つひとつのパンが鮮やかな輪郭をもって飛び込んでくる様は、ハッキリ言って目にするだけで美味しい！食欲がそそられる食事系から甘党さんも大満足なスイーツ系、さらに硬派なハード系まで取り揃えられたラインナップに脳内がトランスしっぱなしです。

パン屋でもありビストロでもあるEPEEの作るパンは、パン単体で楽しめるのはもちろんのことですが、食事やお酒と供に味わうと美味しさがさらに加速するものが多いのではないかとにらんでいるのです。

そこで今回は、私の独断と偏見ではありますが「〇〇に合わせて食べたいEPPEのパン」をテーマに3品ご紹介したいと思います。

まずはこちら。手のひらサイズが愛らしい「ミニ食パン」。小さく焼かれていますが、通常サイズの食パンと同じ生地が使われています。ゆえにキュートな見た目でありながら、主役級の存在感を放つもっちり食感。風味豊かな味わいも堪りません。

しっとりした生地感も魅力なので、トーストはせずにそのまま戴くのが良いのかも。そしてこれはきっと、シチューやハンバーグなどの洋食に合わせて食べれば、極上の口福を得られるはず……！　ちなみに私は夕飯に作ったロールキャベツと一緒にペロリ。最高でした。皆さんもお好みの洋食でぜひお試しください。

続いては「はちみつチーズサーモン」。こんなのもう、名前からしてお酒に合うに決まってるじゃありませんか！　スモークサーモンの味わいがはちみつとチーズで深みを増して、ハードな生地の美味しさをさらに惹き立てています。

この手のパンなら確実に白ワインといきたいところですが……ここは敢えて！　敢えての日本酒に合わせて食べたいかもしれない！　私はキリっと澄んだ辛口の日本酒のアテとして堪能しました。それにしてもさすがビストロのパン。パンとお酒とのマリアージュにかけてEPPEの右に出るお店はなかなかないのでは？と感じました。

そしてラストは、まんまるフォルムに心ときめく「ブリオッシュパティシエール」。見た目からはちょっとわかりづらいかもしれませんが、実はクリームパンなんです。ブリオッシュ生地に自家製カスタードがたっぷり詰まった可愛すぎるクリームパン。めっちゃオシャレ～！

甘いもの好きな方なら食事代わりに2、3個はペロっといけそうですが。このパンはぜひ、一通り食事とお酒を嗜んだ後でデザート的に楽しみたい。コーヒーや紅茶に合わせて優雅に食べるもよし。敢えて牛乳に合わせて食べても間違いない美味しさのはず。私はブラックコーヒーと合わせて、夜食として戴きました。まさにこれを書いている深夜0時の背徳のおやつ……美味でした。