素材にこだわるパン屋さん。繊細でパリパリ食感のクロワッサンはひと口で幸福感に包まれる【セテュヌボンニデー】（神奈川県・川崎市）

2023年04月25日 Kayo

今回ご紹介するのは、向ヶ丘遊園駅から徒歩3分ほどのところにある「セテュヌボンニデー」さん。

国産小麦をはじめ、素材にこだわったパン屋さん。

パンだけでなくドーナツや焼き菓子、生菓子もあり、ちょっとした手土産を選ぶのにも事欠かないお店。
所狭しと並ぶパンのポップのひとつひとつにみっちりと書かれた案内。
こだわりへの想いが詰まった文章についつい見入ってしまいます。

この日は定番の人気商品を中心に購入。

パン屋さんのお隣にある系列のカフェにパンを持ち込んで、コーヒーと共に美味しくいただきました。

◆クロワッサン～根釧～

お店のスペシャリテのパン。
北海道根釧地区のチルドバターを使用し、小麦も北海道産をセレクト。
薄く繊細な層が折り重なった端正な姿。
それを崩してしまうことに後ろ髪をひかれつつもぱくり。
頬張った瞬間にバターの香りがふわっと鼻を抜け、幸福感に包まれます。
パリパリとした食感が小気味よく響きつつも、内側はふんわりしっとり。
黄味がかったクリーム色の生地からは、良質なバターを惜しげなく使われていることが伺えます。
食べ終えた後もまろやかな余韻が跡を引きます。

◆あんバター

ミニパンドミに北海道特別栽培小豆の自家製あんことカルピスバターを挟んだパン。
パンドミをそのまま縮小したサイズ感とフォルムがたまりません。
ミニサイズながらも、パンはパンドミそのもの。
生地は気泡が細かく、しっとりなめらかな口当たりです。
バターはクロワッサンとは打って変わって真っ白。
そしてさっぱり爽やかな味わい。
しっとり甘さ控えめでな粒あんと、お互いが持ち味を引き出し合っています。
口にした瞬間は形の残るバターが、の中でじんわりと溶け、あんこと混ざり合い、徐々に味わいが変化していきます。
それは、恍惚とするひとときです。

◆フロマージュ

高加水の生地にグリュイエールチーズとレッドチェダーを練り込んだパン。
ひと口食べて、その食感にびっくり。
水が滴らんばかりのみずみずしさと、お餅を彷彿とさせるもちもち感。
チーズが主役のパンかと思いきや、主役は生地。
噛みしめるとそのほのかな甘みの中にマイルドなチーズの味わいがちらり。
上にのせられた岩塩がピリッと塩気のアクセントを加え、いい役目を果たします。
ずっともぐもぐしていたくなるようなパンです。
どのパンも声をあげたくなるような美味しさ。
ぜひこの感動を味わいに、足を運んでみてくださいね。