割烹料理店出身の店主による和テイストのパン店【こめいちベーカリー】（東京都・港区）

2023年03月24日 Kayo

今回ご紹介するのは、都営大江戸線赤羽橋駅から徒歩3分ほどのところにある、「こめいちベーカリー」さん。
大通りを曲がると現れる、のれんのかかった懐かしくも和モダンな雰囲気のお店。
惣菜屋さんやおにぎり屋さんを彷彿とさせる店構え。

実は、小麦粉ではなく国産米粉を使ったパン屋さんなんです。

メニューを見てみると、ただ米粉を使っているというだけでなく、ひじきやきんぴらごぼうなど、和の具材がふんだんに使われています。

その理由は店主さんの経歴にあります。
以前は割烹料理店に勤めていたこともある店主さん。
小麦アレルギーがある人でも食べられる、身体に優しいパンをつくりたい。
そんな想いで試行錯誤の末に米粉パンができあがりました。
想いの詰まったパンの中でも、特にこだわりの深いものを選んでいただいてみました。

◆だし巻き卵のサンドイッチ

だし巻き卵を出汁の入った出汁食パンで挟んだサンドイッチ。
割烹料理店での経験を活かした出汁の効いたふっくらした卵焼き。
そして利尻昆布と鰹節本枯節でとった出汁を使った食パン。
和の要素とパンの組み合わせにどんな化学反応が起きているのか、ドキドキしながら一口。
その美味しさについ、うわぁ、と声をあげてしまいました。
米粉パンといえば少しぼそぼそしたものをイメージしますが、このパンは違います。
耳はさっくり。
生地はもっちりと歯切れが良く、後味にふわりと出汁が香ります。
だし巻き卵は言うまでもなく絶品。
出汁が口の中でじゅわっと染み出し、優しい味わいが口の中にひろがります。
ゆっくりじっくり、ひとくちごとの味わいを愉しみたいパンです。

◆パイ　チーズ

米粉で作った生地に水切りヨーグルトを入れたパイ。
本当に米粉なのかと疑いたくなるような、サクサクのパイ生地。
この生地だけでも食べてみたい、なんて思うほどの美味しさです。
その上にはほろほろ食感のダマンドの層に、ほどよい酸味のチーズの層。
濃厚でありながらも、水切りヨーグルトが効いているのか後口はさっぱり爽やか。
次は他の種類もいただいてみようと思います。

お昼時には周囲のオフィス街で働く方々で一気にパンが売れてしまうことも。
お早めの訪店がおすすめです◎