【bi.blé/北海道・美瑛】(後編: モーニング)

2021年08月26日

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前編に続きご紹介するのは、北海道の美瑛町にある「bi.ble」(ビブレ)さん。

美瑛産の小麦を中心に用いたパン屋さんと、レストラン、ホテルが併設されています。
今回の記事では、宿泊者限定の特別なモーニングでのパンを中心にご紹介していきます。

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夜とはまた違う、朝の爽やかな風とやわらかな日差し。
テーブルに向かう足取りも軽く、うきうきしながらパンを待ちます。

最初のパンは、フランスパンとブリオッシュ。どちらも焼き立てほかほかで、小麦とバターの良い香りがあたりを包みます。バターとオレンジ、いちごのコンフィチュールも添えられています。

まずはフランスパンから。ザクザクと小気味良い音を響かせながらナイフを入れてみると、伸びやかな気泡が入った断面が現れます。皮は薄く、パリッとした食感。クラムはもっちりしており、じんわりと歯を押し返す食感が絶妙です。噛むほどに小麦の味わいが増し、なにもつけずとも素材そのものの美味しさに手が進みます。

次にブリオッシュを。卵とバターがたっぷり使われており、断面は優しいクリーム色。
口元に近づけるだけでバターの香りがふわりと鼻を抜けます。バターの香りに負けず劣らず、カスタードのような黄身の存在を感じるほどの味わいの強い卵の風味。とろけるような口あたりに思わず笑みが溢れます。

そしてそのあとは、モーニングで一番楽しみにしていたクロワッサンの登場。「窯出しクロワッサンです」との案内に、にんまり。手に取るのを憚られるほど出来立てあつあつ…!
美味しくないはずのない、背徳的なバターの香りに包まれ、それだけで恍惚としてしまいます。
健康的な褐色のこんがり焼けた肌。幾重にも重なる層はまるで芸術作品のようです。

まずは端から。サクサクっと心地良い音の後にはらはらの口の中でほどけていく層。
現れた内側の層は花嫁のベールのような繊細な美しさ。
バターの艶めきと薄い層の重なりが幻想的な儚さを感じさせます。内側の層はほどよい弾力感。
じんわりとバターが染み出し、バターの深い香りが口いっぱいに広がります。
一つ一つの層の味わいと食感が織りなすハーモニーに、感動で胸がいっぱいになりました…!

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素材の持つ可能性を最大限に引き出す奥深さをひしひしと感じたひととき。
ひとつひとつのパン、お料理に丁寧さとこだわりが感じられ、ロケーションも相まって満ち足りた気持ちになりました。宿泊することをぜひおすすめしますが、パンだけ買って帰ることもできます。
時期によってパンも変わるようですが、わたしが訪れた21年7月にはこのようなラインナップでした。

人気のあるパンはオープン直後に売り切れてしまうこともあるそうなので、お問い合わせの上ぜひ現地に足を運んでみてくださいね。

SHOP INFORMATION
【店名】bi.blé
【住所】北海道上川郡美瑛町字北瑛第2 北瑛小麦の丘
【電話番号】0166-92-8100
【営業時間】10:00~18:00(売り切れ次第終了)、火曜休(祝祭日は営業)

※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗HPにてご確認ください。


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パン屋さんのご紹介

bi.blé(ビブレ)
北海道上川郡美瑛町字北瑛第2 北瑛小麦の丘(旧北瑛小学校)
電話番
0166-92-8100  
営業日
夏期(4~10月)10:00~※売り切れ次第終了
ランチ 11:00〜14:30(LO)、ディナー 17:30〜19:30(LO)
【定休日】夏期:火曜日 ※11月〜3月は冬期休業
HP
http://bi-ble.jp/sp/boulangerie/
Facebook
https://www.facebook.com/restaurantbible

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この記事を書いた人

Kayo

Kayo さん

パン屋めぐりが毎週末の楽しみ。個人経営のぬくもりのあるお店とパンが大好きです。