日毎に変わりゆくパンの味を楽しむ、安曇野「月日堂製パン」


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長野県安曇野市に昨年10月にオープンした、自作のフランス式薪窯でパンを焼く「月日堂製パン」さんのパンです。
大野田哲朗さんと奥様が営むお店で、ライ麦から起こしたルヴァン種を使ったシンプルな食事パンをメインに作られています。
パンに使う材料はできるだけ地元である信州安曇野産のものを選ばれているそう。
HPの商品説明を読むと聞いたことのない地元産小麦の名前が表記されていたり、食べる前からワクワクします。

長野に住む友人からハード系パン屋がオープンしたと聞いていてずっと食べてみたかったところ、大野田シェフとパン学校の同級生だったパン友さんのご主人様がお店に行かれるというので、私の分まで買って送ってくださいました。
大きく焼くパンが多いお店では一人だと食べきれなくて躊躇して買えないものも、パン友さんが食べきりやすいサイズで送ってくださったのであれこれ食べられて、お気遣いに感謝です。

梱包されていた箱を開けた途端、窯焼きならではの香ばしい香りに酔いしれます。
セレクトしてくださったのは6種類。焼いてから3日目、暑い時期なので冷蔵で送られてきました。
お店の説明にもありましたが、このような厚めのクラストで大きく焼いた自家製酵母で作られる茶色いパンは、冷蔵することによって常温よりゆっくりと熟成が進むようになり、夏場でも1週間楽しむことができるそうです。

6月に参加した東京農大オープンカレッジ講座【3日目のパンの食べ比べ】でも、「焼きたてパンじゃなければ美味しくないのか?」というテーマを掲げ、3店舗のカンパーニュを焼いてから3日目に試食。
日を追うごとに馴染んで変わる味わいを楽しむものであると学んできたところでした。

月日堂製パンさんのパンはまさにそれ!
ルヴァン種のカンパーニュは好んで買いますが、ここしばらく食べたことのないほど、どのお店よりも酸味を強く感じ驚きました。
それが4日目、5日目と食べるたびに酸味は馴染んでまろやかになり、酸味の苦手な人でも食べやすくなり、毎日毎日味の違いを確かめたくなる美味しさです。
ここからは6種類のパンそれぞれについて感想を記しますね。

◎カンパーニュ大(1/4サイズ)
薪窯ならではの濃く深みのある焼き色、武骨な感じがたまりません。
小麦80%、ライ麦20%。クラストはライ麦の香りなのか干し草のような香りがします。
クラムは小麦の青々とした草の香りに加え、深く吸い込んだ後に薔薇を嗅いだ時のような優しい甘い香りが微かに。発酵による香りでしょうか。
水分を与えてからリベイク。クラムはむちっふわっ。クラストはカリッサクッと歯切れがいい。
酸味は強いけれど日を追って変わる味わいに魅了されます。
窯焼きの焦げの強い香ばしいクラストは、無塩バターを塗って食べると焙煎したコーヒーにミルクを加えたような味になるのですごく相性がよく好きな組み合わせです。

◎クロワッサン
全粒粉のクロワッサンというと「ルヴァン」さんのものを思い浮かべます。見た目も小ぶりなサイズなど似ていますがそれよりはザクザク感が控えめです。
ヨーグルトのような発酵の香りとバターの香り。
みっちり、しっとりとして、端のほうはザクザク食感。酸味は結構あります。全粒粉のクロワッサンを食べたことない方は試してみてほしいですね。

◎ブロン
カンパーニュと似た見た目ですが、ライ麦不使用。
石臼挽き小麦を60%、自家製粉小麦40%使用。お店で製粉もされているのですね。
クラムは大好きな青々とした草の香り。水分を与えてからリベイクすると香りは優しくなる。
カンパーニュに比べるとあっさりして、むっちり感も控えめ。クラムはカリッふしゅとしてさらっと消えていく。酸味も早めに消えていきます。
酸味やライ麦の香りが得意でない方はブロンから試してみるのもいいですね。

◎パンドミ
全粒粉もプラス。青々とした草のような香りが力強いです。
水分を与えてからリベイク。クラストはカリリポリリ。烏龍茶のような紅茶のような発酵の香りがします。
前述のブロンと同じ生地を使用していますがクラムはこちらのほうがもっちりです。
小麦の甘さもあり酸味は一番弱く感じました。
都内で薪窯で焼く「パン屋塩見」さんの食パンより水分は少なめですが、かなりむちっとしています。

◎ブリオッシュ・ペイザンヌ
リベイクする前からバターのいい香りがします。
他のパンはカットする時にナイフに生地がつきますが、これはスッと切れます。
クラストはサクサク食感でほのかな甘みがあるのでクッキーを食べているかのよう。
クラムもほんのり甘い。
甘みと酸味が口の中で絡み合ってクセになります。全粒粉のプチプチ食感もいいですね。
リッチタイプのブリオッシュよりしっとりして飲み物なしでもイケちゃいます。
このブリオッシュ・ペイザンヌは作っているお店が少ないのですが、一度食べたことのある方はハマるようで、インスタグラムに投稿した時も「月日堂さんでも作られているんですね!取り寄せしたいです!」とファンの多いパン。
私もハマった一人です(笑)

◎レザンノア(季節限定品)
初めにクンクン嗅ぐと、レーズンは香らずライ麦の香りを強く感じます。
水分を与えてからリベイクして食べると、レーズンが驚くほどジューシーで甘い!
生地はしっとりとして口の中でさらりと溶けていきます。
3日目に食べたときは焼くとクラストの苦みを強めに感じたけれど、6日目はトーストしても苦みを感じず、バターとの相性も良く美味しかったです。

お店に置いてある、不定期発行「季節のがっぴ便り」。
パンの説明&保存方法、美味しいパンの食べ方やパンのお供など、なるほどなぁと勉強になったり試してみたくなる食べ方が載っているので、見つけたら手に取ってみてくださいね。

月日堂製パンさんはオンラインショップもあるので、興味を持たれた方はホームページやSNSで情報ご確認ください。
精白した小麦とバターたっぷりのパンも大好きですが、ハード系のパンは栄養も摂れますし一切れで満腹感を得られるので、「パン食べて太る~」と思っている方はコロナ太り解消に試してみるのもいいですよ(*^^*)
私の口もまた食べたい!と月日堂さんのパンを欲しているのでコロナが落ち着くまではお取り寄せで楽しもうと思います。

SHOP INFORMATION
【店名】月日堂製パン
【住所】長野県安曇野市穂高有明877-69
【電話番号】非掲載
【営業時間】営業時間:8時~12時半
※1:16時~17時は予約受け取りのみ
※2:上記は8月1日からのサマータイム営業時間です。
通常は10時~16時。
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗HPにてご確認ください。


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月日堂製パン
長野県安曇野市穂高有明877-69 MAP
電話番
非掲載
営業日
営業時間:8時~12時半 
※1:16時~17時は予約受け取りのみ
※2:上記は8月1日からのサマータイム営業時間です。通常は10時~16時。HP等ご確認のうえご来店ください。
HP
http://gappido.com/
Facebook
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Instagram
https://www.instagram.com/gappido_pain/

おすすめパン

カンパーニュ
ブリオッシュ・ペイザンヌ

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。