フォルムもそそられる食パンはカシミヤのようになめらか!優しくあたたかいパン屋さん「BAKEMAN」(大森)


2017年11月9日、大森ジャーマン通りにオープンした「BAKEMAN」。JR大森駅北口改札を左に出て外に出たら、右手に見える「山王口」の交差点を左折した通りがジャーマン通りなので道路左手を6、7分歩いたところに目指すお店があります。大森駅に降りるのは初めての私でしたがわかりやすい場所でよかったです。

店内は3人入ればいっぱいになる広さですが、焼きあがったパンが次々に並べられていきます。11時過ぎでこのようなラインナップ。中込シェフお一人でパンを作っていらっしゃるので全種類が焼きあがるのは15時半頃になるそうです。
一番人気の食パンは1回目が11時~11時半、2回目が17時~17時半に焼きあがります。

惣菜パン、甘いパン、クロワッサンなどが美しく並びます。

バゲットとクリームパン。この左手棚上にはカンパーニュもありました。

ちょうど食パンがが焼きあがり、箱から出されて並べられていました。お山になった部分がつやつやで丸くて、なんとも愛らしい!思わず歓声をあげ写真に撮らせてもらい、「可愛いですよね♪めちゃめちゃ愛おしいですよね♪」と一人テンション上がりスタッフの方やシェフにまくしたててしまいました(苦笑)焼き上がりに合わせて年配の男性が続けて訪問。こちらの食パンを愛する常連さんのようです。

パンの陳列棚の正面が厨房になっていて、中込シェフが作業されている姿を見られるのもパンおたくにとっては嬉しい限り。お忙しい中、パンの話を聞かせて頂きながら(話が面白くてとても気さくなシェフです!)持ち帰るパンをようやく選んで購入。

“食パン”(390円、以下税抜表示)から。袋を開けたときにふわっと酸味のある酵母の香り。カットした断面の肌理の細かさにうっとり。食パンはたくさん食べてきているけど断面に見入ってしまったのは初めて。食べる前から期待度MAX。クラムはしっとりふんわりして、持ち上げるとカシミヤのようにやわらかく気持ちいい。思わず自宅で「なにこれ、すごい!とっても気持ちいい!」と独り言を発していました(笑)
生食で噛んでいくと小麦の甘みが出てくる。トーストするとクラストはサクッと歯切れよくそのままさらっと口の中へ消えていき、クラムはとろりと口の中で溶けていきます。冷凍したものもトーストしてその後食べてみたのですが、同じようにとても口どけが良く美味しかったです。この美しく優しい食パンは他では味わえないのでぜひ試していただきたいです。

食パンですでにテンション上がっていますが、気を落ち着けて“クリームパン”(200円)を。
仕上げにラムとバターを混ぜた自家製カスタードクリームはバニラビーンズ入り。プリンが固まり始める手前のようなギリギリのプリッと感。ラムの香りがカラメルのようなコクをプラスしてすごく美味しい!存在感あるカスタードを受け止めるパン生地は甘みがなくしっかりめで、バランスがよく取れています。

“黒千石”(220円)。北海道産極小粒「黒千石大豆」の自家製黒豆あんをバゲット生地で包んでいます。札幌に住む義姉が体にいいからと黒千石を使ったお茶やお菓子を数年前に送ってきてくれて豆の存在は知っていたため食べてみることに。しっかりひきがあり塩分を感じるバゲットと、黒豆より香ばしい味で、粒を残して炊いてある黒千石大豆を食べていると、バゲットの塩分と豆の食感が豆大福に似てる!和風で妙に後引く美味しさです。

“クロワッサン”(230円)。サクサクではらはらとほどけていく層。カルピス発酵バターの持つ香り。甘みは控えめで小麦とバターの味を楽しむタイプ。ザクザクしてバターがじゅわっと溢れる端っこがとても好き。

“ノア・レザン”(360円)。カンパーニュ生地、シナモンで香りづけしたオーガニックのクルミとレーズンがふわっと上品に香り、たっぷり使われたレーズンは甘くジューシー。クルミのコクと少し焦げて甘みの増した外側に出たレーズン部分も美味。硬すぎないのでハード系初心者の方にも試してみてほしいです。

「BAKEMAN」のパンは、食パンとクリームパンの表面のぷっくりと丸いフォルムや、つやつやの感じが、中込シェフの温かく優しいお人柄、お客様に笑顔になってもらいたいという気持ちが表れているように思えました。また食べたいパンにたくさん出会えた素敵なお店でした。


パン屋さんのご紹介

BAKEMAN
東京都大田区山王2-18-1  102
電話番
03-6873-9776
営業日
営業時間:10:00~19:00(売り切れ次第終了)
定休日:不定休(毎月の店休日はSNSにて要確認)
ホームページ
http://bakeman.jp/
インスタグラム
https://www.instagram.com/bake__man/

おすすめパン

食パン(390円+税)
クリームパン(200円+税)
ノア・レザン(360円+税)

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。