ボリューム満点の「スラッピームッシュ」など五感で楽しめるパン!1月23日のオープンの本厚木「le seul et l’unique ルスルエルユニック」


本厚木にロブションやブラフベーカリーで研鑽を積んだシェフのお店がオープンしたという情報を得て、4月の平日9時半頃訪問。
小田急線「本厚木」駅南口を出て右側に少し進むと大きめの道の交差点「駅南口入口」があるのでそのまま右手にまっすぐ進むと「東横イン本厚木駅南口」というホテルが道の右手に。横断歩道で大きい道路の向かい側に渡り、2つ目のビルの1階が目指す「le seul et l’unique ルスルエルユニック」です。駅から5、6分の近さにあるのは公共交通機関でパン屋巡りするときには嬉しいですよね。

入口入って左手にキッシュやクロックムッシュなどの惣菜パン。

正面の棚の上には食パン、下にはヴィエノワズリーやマフィンが並びます。修業先の“ブラフブレッド”をリスペクトした“ビーブレッド”や“バゲット”は11時頃に並ぶそうです。

入口左手に「横浜Walker4月号」、《横浜・神奈川 新しいパン屋さん 注目の28店》の冒頭見開き2ページでドーンと紹介されています!オープンしてから2か月ちょっとですごいですよね。

シェフの山神高志さんは、菓子職人としてフランスで修業→ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブションのパン部門→ブラフベーカリーを経て独立。厚木の地元野菜を積極的に使い、素材を活かしたパンを考案されています。インスタグラムを拝見していると「この野菜がこうなるんだ」と食べてみたくなること間違いなしです。お店の右手は厨房になっていて、外からオーブンや作業しているところも覗けるので、パンおたくにはたまりません。店名の「le seul et l’unique ルスルエルユニック」はフランス語で「唯一無二」という意味。シェフのパンを食べてみて、オリジナリティを感じるパンであったことからも納得です。

どれも美味しそうで絞り切れず6点も購入しちゃいました(苦笑)。
“スラッピームッシュ”356円。アメリカの“スラッピージョー”というミートソースをバンズに挟んだ料理と、フランスの“クロックムッシュ”を融合させたもの。ベシャメルソース、ミートソース、チーズ、ユニックブレッド使用。トースターでリベイク。一口食べて驚いたのはパンの下側のサクサクサクとあまりにも軽やかな食感。これパンだよね?ともう一口食べて確かめてしまう。反して上側はとてもふんわりして同じパンとは思えないほど。牛挽肉のソースは脂っこくなく少しスパイスが効いて後からピリッ。チリコンカンに似てるかな。上にかかったチーズはコクがありすべてをまとめる役割を果たしていて他では食べられない印象に残るパン。

“クロワッサン”238円。はるゆたか100%、発酵バター使用。袋に鼻を突っ込むと甘~い香り。リベイクすると外側はサクサク、断面を見てわかるように内側はふんわりと膨らみ発酵バターの旨みと甘み。全体的な油っぽさは控えめで端っこはサクッジュワッとバターが染みだしてくる。美味しい。

“ユニックブレッド(角食)”280円。春よ恋、はるきらり使用。購入当日の生食はしっとりもちもち、噛みしめると甘みが広がります。スラッピームッシュの食感を再現したくてやや長めにトーストすると外はカリッサクサク、中はふんわり&水分が多いので少しねっとり。2日目のトーストは外サクッ中ほわっとして、1日目のトーストより小麦の甘い香りが鼻腔を抜けるので、個人的に生食は1日目、トーストは2日目が好みでした。はるきらりは春よ恋の後継品種で、春よ恋より香り味ともに良いと言われ、きめ細やかでしっとりやわらかい特徴がよく出ている食パンで、2日目の旨みが凝縮した感じがとても気に入りました。ビーブレッドはキタノカオリ使用なので、次回は食べ比べしたいです。

“栗とカシスのパン”291円。№1人気。熊本製粉“南のめぐみ”100%使用。低温長時間発酵、手ごね製法で高加水。粉の特徴どおり超もっちもち。カシスがやわらかくジューシー、栗は渋皮を取ってあり優しい味わいで、甘みと酸味の交互に感じるシーソー感&もちもち食感が後を引く人気の秘訣なのでしょうね♪クラストはひきがあります。隠し味に麦茶を使っているそう。私の保管方法が悪かったのでしょう、翌日に水分がかなり抜けてしまったので、もちもちを長く楽しみたい方は買った当日に冷凍したほうがいいかもしれません。

“バブカ”388円。NYでは2015年頃から、日本では2017年頃から次のブームと言われているユダヤ系のパン。クロワッサン生地にチョコクリームを巻き込んだもの。私が食べた他店の物は悪魔的な甘さでアーモンドやクランブルをトッピングしているが、こちらはシリアルをトッピングにして甘さもちょうどよくバターリッチで後引きます。

“イタリアンタルティーヌ”460円。レジ横にあり、具材もりもりの魅力に抗えずトレーへ追加。バジルと軽いにんにくの香りが食欲をそそります。マッシュポテト、カリフラワー、マスカルポーネ&モッツアレラチーズがバゲットの上に載せた白い部分に使われていてクリーミーでとっても美味しい!その上に枝豆、ブロッコリー、ジャガイモ、プチトマトとさらに具材たっぷり。バゲットを上下半分に割りしっかりカリカリガリガリに焼いたものを土台に(顎の力の弱い方は鍛えられますよ)。バゲットにトマトソースやにんにくを塗ってあるのかな?リベイクするとチーズがとろーりとのびて思い出すだけでよだれが…。ボリュームがあるので二人でシェアするくらいがちょうどいいかもしれません。
ルスルエルユニックさんのパンは齧った時の音がとても心地いいのが印象的です。パンの美味しさは五感で楽しむことを再認識させてもらいました。どのパンも美味しいのできっと皆さんも買いたいパンを選ぶのに悩んでしまいますよ。


パン屋さんのご紹介

le seul et l’unique ルスルエルユニック
神奈川県 厚木市 旭町 1-21-8 あさひビル102
電話番
0462-81-8984
営業日
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜・火曜
インスタグラム
https://www.instagram.com/leseuletlunique_2019/

おすすめパン

スラッピームッシュ(356円)内税
ユニックブレッド 角食(280円)内税
イタリアンタルティーヌ(460円)内税

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。