水曜・日曜のみ幡ヶ谷の住宅街にひっそりとオープン！超人気の「634ベーグル」

３月の暖かな水曜日、以前から気になっていたベーグル専門店「６３４ベーグル」へ。京王新線「幡ヶ谷」駅北口を出て、左手に進み「松屋」の角を左折。まっすぐ進み「社会教育館前」交差点を超え、さらに直進し「六号坂通り」交差点を右折して１ブロック先右手にお店があります。
開店前や定休日はこのようにシャッターが下りているので、近所の方も「何屋だろう？いつ開いているのだろう？」と思われる方が多いとのこと。

開店しました。製造所の店頭で販売、白を基調としたシンプルな佇まい。

６３４ベーグルは、砂糖・油不使用、北海道産小麦粉・天然酵母・天日塩・麦芽による生地、低温長時間発酵が基本。動物性材料もフィリングに使うクリームチーズやチーズを使ったベーグル以外は不使用なので、アレルギーのあるお子さんも安心して食べることができるため、私が訪れた日は連続４組、赤ちゃん連れのお母さんがいらしてました。

販売していたのは、

◎北海道産小麦粉ベーグルが５種類

◎北海道産全粒粉１００％使用ベーグルが５種類

◎アレンジ・ベーグルとしてベーグルサンドが１種類、が基本のようです。

季節限定商品“さくらん”（桜葉・クランベリー・くるみ）は毎年楽しみにしているお客様がいらっしゃるそうで、この日も予約でまとめ買いされていました。春らしい顔つきです。

散々悩んで、道産小麦から⦿プレーン⦿甘栗・雑穀⦿ドライトマト・バジル/チーズメルト、道産小麦全粒粉１００％から⦿プレーン⦿木の実⦿シナモン・アップルを購入。

そしてインスタグラムの写真で一目ぼれした⦿桜香る白あん・クリームチーズサンド「苺」。全粒粉の生地は硬いのかなと思って噛むと「あれ、思ったよりやわらかい」。むっちりとして全粒粉の小麦の味がしっかり。桜あんはちょっと苦手な私ですが、これは白あんに桜の風味が香る程度なのですごく好み。クリームチーズ、白あん、苺は端っこまでたっぷり入っていて大満足です。

まずはプレーンの食べ比べから。断面写真から見てもわかるように精製粉の白い生地のほうがみっちり詰まっていて、ヒキが強く噛み応えあり。全粒粉は外パリッ、噛み心地はふわっ、むぎゅ。

⦿甘栗・雑穀…しっとりもっちり。黒米入りの栗ごはんを食べているようで、翌日食べてももちもち。

⦿ドライトマト・バジル/チーズメルト…ドライトマトの甘酸っぱさが効いている。リベイクしたらチーズがカリッ。

⦿シナモン・アップル（全粒粉）…煮詰めた甘～いリンゴに香り高いシナモン。余韻が続くのでワインやチーズとの相性も良さそう。

⦿木の実(全粒粉）…アーモンド、クルミ、カシューナッツ入り。ナッツの油分のコクが噛むほどに旨みへと変わる。

常連さんが「いつも来るとこの“木の実”を買って、サーモンと紫蘇、クリームチーズを挟んで食べると美味しいんですよ」と教えてくれたので、家にあったサーモンと紫蘇でとりあえず試してみました。ほんと、美味しい！クリームチーズは翌日買ってプラスしたらそのほうがさらに美味しかった！これまた買います！

店内にさりげなく飾られたアンディ・ウォーホルの猫の版画。
店主の前川昌子さんは、元はグラフィックデザイナー。ご主人の仕事の関係で移り住んだ大阪で会社勤めをしていた頃、「大阪には美味しいパン屋さんがたくさんある！」とパン屋巡りに開眼。モノづくりが好きだったこともあり、そのうちにパンをつくることに楽しさを感じ、製パンを学ばれたそうです。１５年ぶりに東京に戻り、「好きなベーグルのお店を開きたい」と思い、２０１４年秋に現在の場所と出会い、通販とイベント販売をメインにしていました。そこへ、近隣の方から「ここで作ってるなら販売もしてみたら？」と言われ、２０１６年から水曜と日曜だけ店頭での販売を開始。水曜日は開店前から並ぶことはないそうですが、この日は１３時半過ぎには完売！日曜日は開店前から大体１０名ほどのお客様がお待ちになられているそうです。知らなければ出会うことはないであろう場所にあるのに大人気です。予約もできますし通販もありますので、詳細はHPをお読みください。
また、５月開催の「青山パン祭り」にも出店なさるそうなので、こちらでも毎回人気ですがぜひ足を運んでみて下さいね。前川さんとはパン屋巡りでも話が盛り上がり、今度ご一緒しましょうという話に♪とても詳しいので接客の手があいていらっしゃるときにはお薦めのパンなどお聞きしてみても楽しいですよ。