倉敷の古き良き町並みに溶け込むベーカリー&カフェ「Boulangerie & Cafe mugi」


岡山桃太郎空港からバスで倉敷へ移動、徒歩で倉敷駅前から続く商店街を通り、倉敷で一番有名な観光地美観地区に到着。
周辺には白壁土蔵のなまこ壁に、軒を連ねる格子窓の町、川沿いの柳並木など情緒豊かな町並みが形作られ、江戸・明治時代に作られた邸宅や土蔵など伝統的な建物が並ぶさまはまさに情緒豊か。
外国人旅行者も数多くみられます。

そんな中朝早く向かったのは一軒のパン屋さん。
青々と茂る2本の木そこがBoulangerie & Cafe mugi のエントランスです。
建物は倉敷に昔からあるものをイメージしたもので、初めて見たときはリノベーションと思いきや、開店時にすべて新しく建てたものだそうです。

mugiさんでは素材本来の力を最大限に引き出し、大きな台の上にはぎっしりと並べられたパンたちにが迎えてくれます。
本当の美味しさを追求したパンを提供しておられるとのこと、フランス製小麦を使用したハード系パンや全粒パン、ライ麦パン、食事パンなど、甘い系など種類も豊富。

店内の奥は広い厨房になってます。スタッフの岡山弁もどこか優しい言葉。

パン屋さんの2階はCafe mugiになり購入したパンを食べることもできます。靴を脱いで階段を上がり、スリッパに履き替えます。

 

天井にはケヤキのどっしりとした太い梁が贅沢に何本もめぐらされていて開放感あるゆったりとした広い空間です。
床はカリンだそうで、壁も本格的な土壁であちらこちらに天然の素材を利用してあり、焼き物のオブジェが飾られて店主のこだわりが感じられます。

スモークサーモンのサンドイッチを注文 700円
スモークサーモンと玉ねぎ、ケッパー、自家製ドレッシングをかけたもので、ライ麦パンでサンドしてます。
パンは天然酵母と自然海塩を使用し、長時間発酵することで、素材本来の風味・香りを引き出しています。

クワソンイズニー トラディション 250円
フランス産『イズニー 』のバターを贅沢に使い風味タップリのクロワッサンは、バリスタの淹れる本格的なカフェオレと一緒に。

 

コーヒークリーム入りパンも美味しい。

クリームがとろり甘過ぎずちょうどいいお味。

2階のカフェから見える外の景色も素敵。

有名な大原美術館はこちらのパン屋さんから徒歩すぐの場所にあります。
大原美術館は、エル・グレコやモネなど数多くの巨匠の作品を所蔵・展示する西洋美術中心の美術館です。
日本初の私立美術館で倉敷の実業家・大原孫三郎によって、亡くなった友人画家である児島虎次郎を偲んで1930年に創立された美術館。
敷地内は3つの建物に分かれていてお庭を拝見しながら、民芸などにも触れることができます。

倉敷美観地区にある国指定重要文化財「旧大原家住宅」が、語らい座 「大原本邸」として4月1日(日)から公開。
つい最近まで9代目当主が住んでいらしたとか、運よく拝見でき嬉しい。大原家の歩みや数々の展示品をはじめ、蔵書に囲まれたカフェなどがあり、こちらまだ観光客もまばらで静かなのでお勧めします。
パン屋さんと美術館に古い町並みと倉敷はまた訪れたい街になりました。


パン屋さんのご紹介

Boulangerie mugi ブーランジェリー・ムギ
岡山県倉敷市阿知2-25-40
電話番
086-427-6388
営業日
営業時間
7:30~19:00
定休日 無休
ホームページ
http://mugi.co.jp/

一覧へ

この記事を書いた人

大谷 りえ子

大谷 りえ子 さん

ハードパン愛好家。おいしいパンと魅力ある作り手との出会いを求めてパンのある場所どこへでも。訪れたパン屋は国内外で1500軒。シェフの熱意がこもった美しいバゲットやカンパーニュが好きです。国産小麦に興味あり。パン屋さんを巡る旅メディア『パンめぐ』めぐリスト、TV出演も。 https://peraichi.com/landing_pages/view/otanirieko