弘明寺に今年2月にオープン!パンと共に歩むご夫婦二人の愛と夢が詰まった「よもぱん」


横浜方面でランチをした帰り、新たなパン屋を開拓すべく思い出したのが、twitterで相互フォローしている「よもぱん」さんです。“赤いえんとつのあるパン屋さん”とHPにあったのでそれを目印に訪問。お店の前に3台分の駐車スペースがあります。ご自宅も兼ねたお店は新しくて大きくて「すごいなあ」と思わず口にしてしまうほど。京浜急行「弘明寺」駅からは徒歩10分の閑静な住宅地の中にあります。HPに詳しい地図があります。

お店入口まではゆるやかなスロープになっていて、入口前にはベンチも置かれているので買ったパンをすぐに食べたい腹ペコさんにはありがたいです♪

台風予報がでていた日曜の午後でしたので、早々にお客様がパンを買っていかれ、陳列棚のパンはだいぶ少なくなってきていました。お家で美味しいパンを食べながら台風をやり過ごしたいと思う私のような方が多いのでしょうね(笑)。食べやすい菓子パンや惣菜パンが店内正面に並んでいます。どのパンも優しい顔つき。

シェフの前田義昭さんは、横浜・根岸にある食べログでも高評価の老舗「本牧館」などで経験を重ね、とってもパンが大好きな奥様の知美さんと念願のご自分のお店を今年2月にオープンなさいました。接客をしていた知美さんにお薦めを聞くと、店名と同じ“よもぱん”を推してくださいました。デニッシュ風で生地の折り目が美しい。艶々の表面も美味しそう。こっそりこのパンの開発秘話をお聞きしたので食べた感想と共にのちほど書きますね。

レジ後ろには食パンが2種類。山型の“もっちり食パン”、角型の“しっとり食パン(はちみつ使用)”。最近は食パンブームなので好みで選べるのは嬉しいですね。

よもぱんさんで目を引いたのがパン雑貨の数数。絵本も多く飾られていてお店の方に一声かけると実際に読むこともできます。常連のお客様が「こんな可愛い絵本があったのでお店に一緒に置いて下さい」と持ってきてくださることもあるそうで、パン好きさんの愛が結集された店内です♪

陳列棚の下の小さい空間はお子様スペースになっていて、大人はしゃがまないと入れない、子供にとっての秘密基地のようです。見るものすべてが可愛くてテンションあがります。

お店の奥にある明るく真っ白な清潔感溢れる厨房では、前田シェフが黙々とパンを作っていらっしゃいました。シャイなシェフに代わり、明るく元気な奥様の知美さんがお客様と会話を交わし、それを楽しみに来店される方が私の滞在中にも多くいらっしゃいました。街のパン屋さんの存在意義は、その土地に住む方々にとって毎日通いたくなる、ここに行けば美味しいパンがあっておしゃべりして元気をもらえる、そんなところにもあると思っています。私自身がパン屋巡りをするきっかけも、転勤先の知り合いのいない土地で寂しくて仕方なかったところに、いつも明るく話し掛けてくださった街のパン屋さんの存在があったからです。

話が逸れてしまいましたが、他にもお店への愛情があふれているものを発見しました!店内正面左手にある小さなステンドグラスのランプ。よく見ると看板メニュー“よもぱん”など人気商品がモチーフになっています。このステンドグラス、なんと知美さんがお教室に通ってデザインから手掛けた、ここにしかない作品なんです。このオレンジ色の温かい雰囲気がご夫婦の存在そのものに思えます。

パン好きにとっては見る所がありすぎて、やっと食べたパンの紹介に入ります(笑)。
看板商品の“よもぱん”。見た目はチェーン店などで見かけるバターフレーキーやデニッシュ食パンのようですが、違いは中がしっとり&ジューシーなところ。外はカリッとして全体的に甘さがしっかりあるので、3時のおやつにぴったりです!

断面の山のへこんだところに甘さがジュワーッと凝縮しています♪“よもぱん”は12年前、知美さんの「サバランみたいなデニッシュが食べたいなあ」という言葉からシェフがレシピを考えて完成させたもの。その当時働いていた神奈川県内のお店で違う名前で販売したところ爆発的に売れたため、他のお店からもレシピを教えて欲しいと頼まれていろんなお店にこのパンが並ぶようになったそうです。ご夫婦にとっては元祖としての自負のある看板商品なので、ぜひ食べてみて欲しいパンです。

こちらも人気の“コーヒーあんぱん”。ほろにがさを生かしたコーヒー餡にたっぷりのホワイトバニラクリーム!!他のお店でもコーヒーあんぱんを食べたことがありますが、よもぱんさんのはキューブ型なので中身がたっぷり入っていて満足感がありますね。ハートモチーフも可愛らしいのでお友達の家でのティータイムに持っていったらきっと喜ばれます。

秋の商品“栗のクイニーアマン”。デニッシュ生地の中には食べやすく刻んだマロングラッセがごろごろ入って贅沢。主人と半分こしましたが本当は独り占めしたかったです。

“しっとり食パン(半斤)”。蜂蜜を使っているので生地がしっとり。そのまま何もつけずに食べても美味しいですが、焼くと表面がサクサク、中がほわほわになりまた違った味わいが楽しめます。蜂蜜使用といっても甘さは控えめなのでチーズトーストにしたり、ほかの食材と合わせて食べるのもお薦めです。

「焼き立てです」の言葉につられて買った“ガーリックフランス”。帰宅してトースターでリベイクすると、カリッサクッと口どけのいいクラスト、クラムにはじゅわーっとガーリックバターが染み込み、なんとも食欲をそそるガーリックの香りがあたりに立ち込めます。切込みが入っているのでちぎって食べられるのも嬉しい配慮。個人的に切込みから見えるガーリックたっぷりの断面にそそられ激写(笑)

帰り際にプレゼントしていただいた“きびバターラスク”。たっぷりバター風味やきび糖を染み込ませて焼き上げてあるので、ガリガリ感と甘さに病み付きになり、この記事を書きながらほぼ一袋食べてしまいました。
当日は売り切れていましたが、試食させていただいた“黒パンフルーツ(フルーツライ)”は5種類のドライフルーツやクルミを入れたライ麦60%使用の天然酵母パンで、パン本来の素材の味を楽しめる美味しいものでしたのでお薦めです!

来てくれるお客様のことを考えて、日々パンの種類もお店も変化していっている開店7か月を過ぎた「よもぱん」さん。その土地に住む人が毎日でも買いに来られる良心的な価格のパンの品揃えと、愛情溢れる接客で、すでにこの街になくてはならない愛されているパン屋さんになっているなあと感じました。次に訪れる時にどんな変化があるのかも楽しみです。


パン屋さんのご紹介

よもぱん
神奈川県横浜市南区永田南2-12-3
電話番
045-872-8710
営業日
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】 火・水・木
HP
https://yomopan.jp/

おすすめパン

よもぱん(250円)税込
コーヒーあんぱん(190円)税込
栗のクイニーアマン(240円)税込

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。