感動で震えが来るパンに出会えた、伊豆「ブーランジェリー・パティスリー・アダチ」


11月後半の土曜日、パンめぐに記事を書いている岡田亮さん、大谷りえ子さん、パンつながりで友達になった方と4人で湯河原~伊豆まで日帰りパン旅してきました。
1軒目は湯河原にある名店「ブレッド&サーカス」へ。こちらへは何度も伺っているので改めて記事を書く予定ですが、今回は岡田さんがNO.1と推す伊豆の「ブーランジェリーパティスリーアダチ」で出会った感動的なパンについて書きます。
「アダチ」さんは浄蓮の滝や河津七滝の近く。知らなければ通り過ぎてしまいそうなくらいさりげなく佇んでいるお店。店主の控えめなお人柄を現しているかのようです。

常連の岡田さんからお薦めの商品をお聞きして事前予約しておいたので、渋滞にまきこまれて到着が遅れましたが無事受け取ることができました!夫婦お二人でなさっているので予約必須。この日は10時には店頭商品は完売だったそうで、人気のほどがわかります。すごい!なので、店内の写真は今回はこの1枚。
VIRON公認のお店だそうです!!VIRONと同じ粉を使ったバゲットや商品が気になりますねえ。

道路に面した窓際にイートインできるカウンター席が少しあるのでみんなで遅めのランチです。“鴨の生ハムと青りんごのサンド”はサンド用に焼いたパンを使っているそうで、くるみがザクザク、ほんのり甘さがあり、噛み応えのある生地。一口食べて「うまーい!」と同じサンドを食べた友人と叫ぶ(笑)。しっとりした鴨のコクのある脂の生ハムとシャキシャキのリンゴの爽やかさのハーモニーが素晴らしく美味。これ一つで満腹です。

岡田さんから「パリで修業された奥様が作るケーキもお薦め」とお聞きしていたので、ミルフィーユも予約し4人でシェア。
まずその大きさに驚きです。都内のパティスリーのものの倍はありそうなのに価格は450円!とても薄い生地を多層に重ねていてそれが綺麗にはがれてハラハラとほどけていきます。バターの風味が強く焼きがしっかりしていて、生地が主張してきます。それに負けないどっしりとしたムースリーヌ(バタークリーム)とのバランスが良く甘さもほどよい。パンだけではなくケーキのレベルも高くてすばらしい!!他のケーキも食べてみたくなります。

ここからは帰宅後に味わったパン達をご紹介。
クロワッサン。この艶感に撮影した写真を見て気付く。麗しい。全体像を撮った綺麗な形のクロワッサンは友人にさしあげたので、私が食べた分は持ち帰るときに少し潰れてしまったもの。断面はややペシャッとしましたが均一な層で理想的。サクッとハラハラとほどけていく。端の方はカリッ、ジュワ―とバター染みだす。塩分強くなくかすかな甘みも感じる好みのタイプ。あー、焼き立てをその場で味わいたい!

クロワッサンの入っていた紙袋、イラストがとても可愛い。

バゲット。リベイクすると香りが立つ!クラストはカリッとして味わっていくうちにすーっと溶けていきなんとも心地いい。

ミエルアマンド。リベイクなしで味わう。クラムの下面はバゲットと同じ香り。一口かじると生地自体に優しいハチミツの甘さ。表面を舐めたら甘かったので焼きあがってからも薄くハチミツを塗っているかな?アーモンドが隙間なくぎっしり並べられた状態で成形されたのが想像できる。どこを切ってもアーモンド!初めて食べるタイプのバゲットで後引く美味しさ!

ヴィエノワーズショコラ。外側のサクッとした食感のあと、単に乾燥してるようなお店もあるけれど、アダチさんのものはチョコの量も多めだからか口の中の唾液分泌量がちょうどよくなりバゲットのときのようにスーッと溶けていく。

バゲット、クロワッサンは見た目の美しさを裏切らない美味しさに満足しながら食べました。しかし、その上をいく衝撃を受けたのがこの“フリュイ”です。表面のしっかりした焼き色はカラメルや味噌のように芳ばしい香り、1cmにスライスしましたがこの分量の中にくるみなどナッツ類、レーズン2種?いちじくなど具材がぎっしりでパン生地はいずこに~?と思うほど贅沢です。ずっしり重く超しっとりもっちり。なぜだろう、食べながら身体が震え「おぉ~!!」と声をあげてしまいました。一人ではこの感動を抑えきれず、朝から岡田さんにlineして、教えていただいた感謝の意を伝えてしまいました(苦笑)
たくさんの美味しいパンを食べてきましたが、体が反応してしまうほどの感動を味わったのは昨年訪れた中能登町「月とピエロ」のパン以来です。何に反応するのかわかりませんが、作り手の方の気持ちと私の感性が呼応しあうのかもしれませんね。なんとも不思議です。

「アダチ」さんのパンの特徴は、がっちりしたバゲットのようなハード系もヴィエノワーズのような比較的軟らかいパンも、口の中で唾液と交わりスーッと溶けていく感覚でしょうか。岡田さんお薦めだけあって本当に素晴らしいパン達でした。

「ブーランジェリー・パティスリー・アダチ」さんは伊豆での営業が来年1月16日までになります。3月中旬頃の予定で横浜市営地下鉄「センター南」駅にほど近い場所に移転されます。我が家からはすごく近くなるので嬉しいのですが、この自然溢れる場所、ゆったりした時間の中で食べたサンドイッチの味とは異なって感じるのでしょうね。
でも、新店舗ではスタッフさんも増員されてさらにシェフご夫婦のやりたいことができるようになるそうなので、今からとても楽しみです。オープン初日にはこのメンバーで伺おうと思っています!


パン屋さんのご紹介

【横浜へ移転】Boulangerie Pâtisserie Adachi(ブーランジェリー パティスリー アダチ)
静岡県伊豆市湯ヶ島2860-2
電話番
0558-85-0901
営業日
営業時間:8:00~18:00。商品が無くなり次第終了。
定休日:月曜日・火曜日
facebook
https://www.facebook.com/boulangeriepatisserieadachi/

おすすめパン

フリュイ(470円)

パン屋さんのご紹介

ブーランジェリー・パティスリー・アダチ
静岡県 伊豆市 湯ヶ島2860-2
電話番
0558-85-0901
営業日
08:00~18:00(但し売り切れしだい終了)
月・火休
facebookページ
https://www.facebook.com/boulangeriepatisserieadachi/

おすすめパン

フリュイ(470円)

パン屋さんのご紹介

ブーランジェリー・パティスリー・アダチ
静岡県伊豆市湯ヶ島2860-2
電話番
0558-85-0901
営業日
08:00~18:00、月・火休

おすすめパン

フリュイ(470円)

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この記事を書いた人

岩田聡子

岩田聡子 さん

パン屋さんめぐりは人と人を繋ぐ。転勤族&専業主婦の私でも気づけばパンを通じて友達の輪が!!旅行好きな主人と地方のパン屋もめぐってます。