ボジョレーヌーボーのように 小麦にも解禁日があります!「新麦収穫祭in川越」


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今年も8月24日(金)より埼玉県産小麦「ハナマンテン」の新麦が解禁となりました。

昨年の晩秋に播種したハナマンテンが厳しい冬を乗り越えて春には青い麦の穂となり、初夏に収穫を迎えました。

「新麦収穫祭in川越」お披露会が川越にある『サンドイッチパーラー楽楽』さんで開催されたレポートです。

発表会には、以下の6名が出席。
・原伸一(原農場/ハナマンテン生産者)
・上野岳也(川越ベーカリー楽楽 店主)
・若松大輔(ブーランジェ リュネット 店主)
・野口健(ベーカリークレープ 店主)
・佐川拓実(ナンツカベーカリー 店主 )
・池田浩明(NPO法人新麦コレクション理事長)
他にハナマンテンの製粉を一手に引き受けている前田食品からも出席者がありました。

まず『ハナマンテン』とは?

長野県で育種された超強力小麦です。

埼玉県産ハナマンテンの特徴については?
「ハナマンテンはアミノ酸がクラストの香りをよくするので、ハード系にも向いています」

今回並んでるパンにハード系が目につくのはその結果なのかと。

確かにそれぞれのパンを食べてみて、クラストの香ばしさが特徴あります。

小麦には、品種それぞれに異なるアミノ酸が含まれていて、ハナマンテンに含まれるアミノ酸は、オーブンの中で焼いたとき起こるメイラード反応(赤茶色に焼き色がつく)において、一種独特の香ばしさを作りだす。
小麦粉の特徴を生かし日々シェフの方々は試行錯誤してパンを焼いているんですネ。

そして「埼玉県にも強力小麦を!」と前田食品が働きかけ、平成19年産から埼玉県坂戸市で栽培がはじまり、小麦の風味が豊かでモチモチとした食感が特徴です。

プロジェクトのことそしてその『新麦コレクション』の理事長が、パンラボ主宰としても知られる

池田浩明氏から開会のご挨拶。

お帽子をかぶってるのが池田氏と青いシャツ姿が小麦生産者・原伸 さん。

小麦生産者・原伸 さんからは今年の麦の特徴などお聞きして、ますます目の前にあるパンに期待感たかまります。

今年は例年になく寒い日が続き雨が少なく乾燥していたので、麦の芽の発育が遅かったのが発育に影響したと困難もありましたが、そこから肥料や試行錯誤して麦の成長を見守り無事に収穫できたと笑顔で話す姿を見て、パンになるまで大変なんだなあと実感しました。

新麦ハナマンテンを使ったパンがこちら

ひきたての新麦は「お茶のような香りがする」と聞き、パンに鼻を近づけながらその香りを楽しみました。

酵素の活性が高いのでパン作りは難しともあり、これは職人の腕が問われるとこですね。

*楽楽ベーカリー
・川越新麦のさつまいも大納言
・新の国地粉の食パン
・サンドイッチ

*ブーランジェ リュネット
石臼挽きハナマンテン10%
新麦ハナマンテン90% バタール

*ベーカリークレープ
・新麦ハナマンテンとミルク100
・クロワッサン

*ナンツカベーカリー
・nantsuka 食パンR
・塩パン

【ハナマンテン収穫祭 参加ベーカリー】

ブーランジェ リュネット

ベーカリー クレープ

BAKELIKE0044

BREADMAN

善太郎

ナンツカベーカリー

HAND MADE BAKERY nicori

パン工房クローバー

WACCI

川越ベーカリー楽楽

以上 10店舗

川越の新麦を味わいに、ぜひ足を運び訪問してみてください。


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この記事を書いた人

大谷 りえ子

大谷 りえ子 さん

ハードパン愛好家。おいしいパンと魅力ある作り手との出会いを求めてパンのある場所どこへでも。訪れたパン屋は国内外で1500軒。シェフの熱意がこもった美しいバゲットやカンパーニュが好きです。国産小麦に興味あり。パン屋さんを巡る旅メディア『パンめぐ』めぐリスト、TV出演も。 https://peraichi.com/landing_pages/view/otanirieko

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