パンのヒット商品番付「パン番付2019」発表!2019年パンに関わるヒットの決定版

2019年12月06日

パン屋さんめぐりを楽しむ人のコミュニティ『パンめぐ』としては昨年に続き、第2回目となる“パン番付2019”を発表します!

▼昨年の番付も振り返る 「パンのヒット商品番付「パン番付2018」発表

パンのヒット商品番付「パン番付2019」

「パン番付2019」とは、「パンめぐ」コミュニティの「パンめぐりスト(パン愛好家)」が、2019年に流行ったパンやパンのある生活を豊かに楽しくしてくれた商品や象徴的な出来事を格付けするパンのヒット商品番付です。パンに精通した「パンめぐりスト」ならではのパン界隈の情報を発表します。


「パン番付2019」【前頭】

東 パンのサブスクリプション

国内初! パンのサブスクリプション登場。老舗パンメーカー、ニシカワ食品株式会社が2019年4月に直営店舗である「ニシカワパン加古川駅店」にて、月額3,000円で毎日焼きたてのパンをお持ち帰りできるサブスクリプションサービスを開始しました。 また、株式会社パンフォーユーが日本各地のパン屋さんから冷凍で毎月一度パンの定期便をお届けする「パンスク」を2020年2月から開始する予定となっています。

西 トーストスチーマー新発売

水に浸してパンと一緒にトースターで焼くだけで、「外はサクッ、中はふわっ」とした食感を実現する「トーストスチーマー」(株式会社マーナ)が新発売されました。 陶磁器で作られたかわいいミニ食パンの形で使うのが楽しくなりそう! カラーは2色、テレビでも紹介され人気商品となっています。

東 バインミー再ブーム

バインミーとは、ベトナムのソウルフード。小さめのフランスパンに肉や野菜をたっぷり挟んだ、ベトナムで長らく愛されている庶民のサンドイッチです。 手軽に食べられることから、今年、OLやサラリーマンを中心に火がつき、専門店が恵比寿や日本橋などのオフィス街に登場しました。 「バインミー☆サンドイッチ」は、バインミーブームの先端を行く存在で、ランチ時には行列ができるほどの人気です。 バインミーはヘルシーな美味しさとSNS映えするボリューミーなビジュアルから、じわじわとブームが広がっています。

西 パン屋さん×〇〇

今年は、パン屋と意外なものがコラボする企画がありました。「生地×生地」をテーマに、パンを買いに来たり、カフェに訪れたりしたことをきっかけに、テキスタイルに触れ合える空間が登場。代官山にあるカフェ「しロといロいロ」。は、もともとオリジナルファブリックを展開するテキスタイルメーカー「cocca」(株式会社コッカ)の旗艦店だった場所。 「生地(テキスタイル)をより身近に感じて欲しい」という想いから、「cocca」とカフェ「パンとエスプレッソと」(株式会社日と々と)のコラボレーションが実現。

東 完全栄養パン『BASE BREADⓇ』登場

忙しい人々から注目を集めている、「BASE BREADⓇ(ベースブレッド)」(ベースフード株式会社)。1食で1日に必要な栄養素の1/3がとれる完全栄養パンです。パンといえば、炭水化物の塊というイメージがありますが、ベースブレッドは栄養の塊。朝食やランチを食べる時間がない人でも、簡単に栄養補給ができます。 現在、BASE BREADをバンズに使用したハンバーガーが大手町で期間限定販売(~2020年1月まで)するなど徐々に広がりを見せています。

西 AIレジ導入

「パン工房ポレポレ」(福井県福井市)は、パンを瞬時に画像認識して会計できるAI(人工知能)搭載のレジシステムを導入。 兵庫県西脇市のシステム開発会社「ブレイン」が開発した「ベーカリスキャン(BakeryScan)」。パンを載せたトレーをレジ台に置くと、約1秒で金額が表示される仕組み。 店員はパン一つ一つの値段を記憶して入力する必要がなく、顧客にとっても会計のスピードアップにつながっています。 AIレジはすでに全国400店舗、合計600台が導入。さらに、画像認識の精度を上げるための特許も取得され、今後、導入は伸びると予想されています。


「パン番付2019」【小結】

東 イタリアンベーカリー「プリンチ」が日本初出店

スターバックスとプリンチは7月、代官山にイタリアンベーカリー「プリンチ 代官山 T-SITE」をオープンし、初日には長い行列ができました。 プリンチは、ミラノ発のイタリアンベーカリーで、厳選された食材を使い、こだわりのパン、サラダ、デザートなどを提供。 イタリアには夕食前に軽食を食べながら酒を飲む「アペリティーボ」という習慣があることから、17時ごろからはフィンガーサイズのフォカッチャ生地のピザ3種とカクテルのセット(1,100円)なども提供。 イタリアンベーカリー「プリンチ」が代官山「T-SITE」に2019年7月オープン!色鮮やかなピザからスイーツまで!

西 「パンめぐ」アプリ登場

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待望の「パンめぐ」アプリが遂に2019年2月から登場! WEBサイトだけでなく、アプリで楽しみたい人に朗報です。 現在地から近くのパン屋さんまでのルートが表示されるなど、アプリならではの機能を搭載。スマホで気軽に「パンめぐ」が楽しめます。 パン屋情報に詳しい「めぐリスト」(「パンめぐ」のパン屋さん紹介者)も登録が増え、より充実した「パン好きのためのコミュニティ」として利用者急増中。


「パン番付2019」【関脇】

東 リベイクの普及

リベイクとは家庭でトースターを使い、冷凍パンを焼きたてのような味と食感によみがえらせること。 焼きたてを瞬間冷凍したパンは、一番良い状態でおいしさを閉じ込め、有名ベーカリーが冷凍パンを続々と発売。 家で有名ベーカリーの焼きたてのパンが食べられると話題を呼んでいます。 パンの廃棄をなくすお取り寄せプラットフォーム「rebake(リベイク)」でも冷凍保存を推奨。 2019年10月1日に発行された食ロス削減推進法もあり、消費者の注目をあびています。数種類のパンがセットになったお得なロスパン商品が大人気。

西 パン好きのカフェオレが登場

パンによく合う飲み物として人気の「パン好きの牛乳」(カネカ食品)に、第二弾「パン好きのカフェオレ」が登場。 パンの味を生かすために、香料を使用せず、甘みを抑えたあっさりとした味わいがパンマニアに大好評。 北海道産生乳を94%使用し、従来のカフェオレより牛乳の割合が高いことも特長。 ベルギーの代表的乳製品メーカー「ピュアナチュール」より独自技術を基にした優れた殺菌方法を採用し、生乳本来のコクはそのままに、すっきりとした味を再現。 パン好きの中では、ファンが続出しています。これまでは一部のベーカリーだけの取り扱いでしたが、大手スーパーやコンビニでも取り扱いがスタートしました。


「パン番付2019」【大関】

東 全国各地でパンイベントの開催

全国各地で、さまざまなテーマや規模でパンイベントが開催されました。 大型イベントでは、2018年に次ぐ2度目の開催となる「渋谷パンマルシェ」が今年GWに開催。日本全国から厳選したベーカリーが集結し、パン職人が製法や素材にこだわって作り上げた選りすぐりの逸品を取り揃えました。 毎年5月に開催される「青山パン祭り」は2日間の開催で、のべ80店舗以上の多様なパン屋さんが集結。 秋には1万5000人以上も来場する、川崎市最大級のパンイベント「かわさきパンマルシェ」が開催。地域のイベントでは、山梨、盛岡、岡山、和歌山など地方都市でもパンのイベントが続々と行われました。

西 国産小麦を使ったパンの増加

国産小麦を使ったパンが人気上昇! 取り扱う店舗が増えるだけでなく、小麦の種類や生産地を明記するところも目立ってきました。 国産小麦の価格が下がったことも背景にあり、パン製造業がこぞって国産を使用したこともあげられます。 Pasco(株式会社パスコ)では「国産小麦のバターチキンカレーパン」を2019年12月1日新発売。 各メーカーも国産小麦を使った商品を続々発売しています。国産新麦を使ったパンを楽しむようなイベントも開催されるほど、今年は国産小麦パンが注目をされました。


横綱は… 東「高級生食パンブーム」 西「Zopf(ツオップ)東京進出」

東 「高級食パンブーム」

2018年に引き続き、1斤400円超の高級食パン人気が止まらず、各地に食パン専門店が続々と登場。 2013年に創業した高級食パンの火付け役「乃が美」は、今年は、1年間で約40店舗を増やし、今年も勢いを増しています。 また、今年急激に店舗数を増やし連日にぎわっているのが、水にこだわる高級生食パン「銀座に志かわ」。「水も食材」という考えのもと、こだわりのアルカリイオン水を使用。今年46店舗増やし、「乃が美」に迫る勢いがあります。 異業種オーナーで話題の「くちどけの朝じゃなきゃ!」は行列をつくるほどの人気。 池袋にある「ホテルメトロポリタン」では2019年6月より、1Fにあるベーカリーショップで、1日限定10本のプレミアム食パン「プレミアム パン・ド・ミ m」が発売。 今話題の高級「生」食パン「乃が美」を食べてみた! パンと一緒にお届けするのは新聞?!新聞販売店がオープンした食パン専門店「くちどけの朝じゃなきゃ!!」(用賀)

西 「Zopf(ツオップ)の東京進出」

カレーパン専門店、コーヒーにもこだわる店など、パン屋でありながらインパクトのある店が今年も続々オープン。 千葉県松戸にある人気パン店「Zopf(ツオップ)」が2019年7月、東京駅エキナカにカレーパン専門店として登場。東京駅にできたことで、今まで松戸まで行けなかった人たちで連日行列ができています。1日700個ほど売れている人気のあるカレーパンを東京でも味わえると人気を呼んでいます。 “「パン好きの聖地」Zopf“のカレーパン専門店が東京駅内に初出店!


今回のパン番付は、昨年に引き続き横綱に「高級生食パンブーム」が選出されました。他にも「Zopf(ツオップ)東京進出」「イタリアンベーカリーのプリンチのオープン」などが選ばれました! ※「パン番付」は2019年に流行ったパンやパンのある生活を豊かに楽しくしてくれた商品や象徴的な出来事を「パンめぐりスト」にアンケートを実施し、集計した候補から編集部が総合的に判断して作成しました。

▼昨年の番付も振り返る 「パンのヒット商品番付「パン番付2018」発表


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panmegu さん

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